100mチャンピオンのフレッド・カーリーがアシックス契約に!!
衝撃的な嬉しいニュースが入ってきました。
なんと…
世陸オレゴン100mチャンピオンのフレッド・カーリーがアシックス契約になりました!!
アドバイザリースタッフ契約ってやつらしいですが、要するにアシックスがカーリーをスポンサードすることになったらしいです。
— Fred Kerley (@fkerley99) February 20, 2023
本人のツイッターではアシックスの新型厚底(メタスピードSP?)を手に取るカーリーの姿が…
カーリーがアシックスになったことで勢力図に変化があるか!?
Never made a move out here unless I was certain. Watch this next one pic.twitter.com/Sib75YDklN
— Fred Kerley (@fkerley99) August 14, 2022
【フレッド・カーリーのザックリしたプロフィール】
国籍:アメリカ
生年月日:1995年5月7日生
PB:100m9秒76(歴代6位)、200m19秒76(歴代24位)、400m43秒64(歴代8位)
主な戦績:世陸オレゴン100m優勝、東京五輪100m優勝、世陸ドーハ400m銅&マイル優勝、世陸ロンドン400m7位&マイル2位
走りの特徴:長身(191cm)でマッチョなパワー系なのにマルチスプリンター。400m選手特有の足を流し気味でモモの上がらない走りが特徴。大きな動きでユサユサ走る様はまさにアメリカンで、ヨンパーのカーロン・クレメントを彷彿とさせる。100mでは中盤からの伸びがストロングポイント。
カーリーは元400m専門で、2019年の世陸ドーハでは400mんで銅メダルを獲得。
400mPBの43秒64は世界歴代8位で、これはラショーン・メリット(アメリカ)(400mとリレーで世陸8個、五輪3個の金メダルを持つ)の43秒65を上回るもので、2010年以降ではヴァン二―キルク、ノーマン、ガーディナーに次ぐ3番手というすごい記録の持ち主です。
これまではアメリカは100mにコールマン、200mにライルズ、そして400mにはノーマンとカーリーという住み分けがなんとなくあったのですが…
なんと2020年にカーリーがショートスプリントに転向して東京五輪100mで銀、世陸オレゴン100mでは優勝してしまったのです!!
そのまま400mでやっていても世界記録更新を狙えるポテンシャルをもつ選手でありながら、100mに転向したことは大ニュースでした。100mでは背が高すぎるのでは?って言う不安を一蹴する100m仕様になってさらにダイナミックさが増したその走りはまさにアメリカンで、ナイキがピッタリな選手でした。
これがカーリーという選手。
ナイキ時代の終わり?アシックスがどれだけ戦えるかに注目!!
カーリーはパワフルでナイキが良く似合う選手でした。それがまさかのアシックス!!
ノーマンみたいに技術系というかスマートな選手ならアシックスなのもわかるのですが…
いずれにしても、これまで世界陸上のメインスポンサーでありながら、その場でナイキ・アディダスを宣伝しまくってしまっていたアシックスが反撃の狼煙を上げたことになります。
管理人調べではトップ選手の契約メーカーはこんな感じ↓
選手 | メーカー | 東京五輪成績 | 世陸オレゴン成績 |
F.カーリー | アシックス | 100m銀 | 100m金 |
L.ジェイコブス | PUMA | 100m金 | |
N.ライルズ | ADIDAS | 200m銅 | 200m金 |
A.ドグラス | PUMA | 100m銅、200m金 | |
K.ベドナレク | NIKE | 200m銀 | 200m銀 |
M.ブレイシー | NIKE(?) | 100m銀 | |
E.ナイトン | ADIDAS | 200m4位 | 200m銅 |
J.ファンブレー | アシックス | 200m5位 | 200m4位 |
T.ブロメル | NB | 100m銅、200m銀 | |
O.シビル | ADIDAS | 100m4位 |
間違ってたら教えて下さい。
ファンブレーとカーリーがアシックスとなり、ジェイコブスもPUMAになったのでNIKEがだいぶ減りましたね。っていうか、ナイキの時代が終わった感すらあります。
これによって、チャンピオンが誰もナイキを履かない状況になりました!
100mはカーリーとジェイコブス、200mはライルズとドグラスですからね。
とはいえ、アーロン・ブラウンやコールマンはNIKEなので、依然としてNIKEが優勝候補であることは間違いない。
いやー、ブダペスト大会はどーなるんだ!?
昔はアシックスとミズノがトップで戦ってたんだよ
ここからは陸上豆知識です。
最近は陸上といえばナイキ、アディダス、PUMA、NBがほとんどです。まあ、それもそのはずでアメリカやヨーロッパが主戦場の競技ですからね。
しかしかつて、東の小国ここ日本の2メーカーが世界のトップを競っていた時代があったのです。
ご存じカール・ルイスと知ってる人は知ってるリロイ・バレルですが…
カール・ルイスは「ミズノ」を、リロイ・バレルは「アシックス」を履いて世界大会決勝で世界記録レベルの戦いをしていたんですよ!!
1991年のカールルイスが両手を上げてフィニッシュしている有名な写真があるんですが、その足元にはミズノのランバードマークが。このときの9秒86は当時の世界新記録。ミズノすげぇ。そして2着のバレルはアシックスなんです。アシックスもすげぇ。
1着ルイスの9秒86、2着バレルの9秒88によってこのレースで人類初の9秒8台が出たわけですが、これが両社とも日本メーカーなんですよね。
時代はバブル末期なので日本企業がやりたい放題だったってのもあるでしょうが、当時のスパイクであっても現代でも十分に通用するのかも!?
91年大会はそんな夢のある大会だったんですね。
2025年には再び世界陸上が東京に戻ってきますが、その時にチャンピオンが履くスパイクはどのメーカーなのか?ミズノがなにか秘策をもっていてここから急激にクルといいのですが…
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