陸上はどこでみる?陸上ch的「観戦おすすめ席」ガイド

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いよいよ開催が近づいてきた「セイコーゴールデングランプリ(GGP)」。
GGPは世界陸連の格付けで最上位の「ゴールド」、ランキング制度のカテゴリーが「A」に指定されている世界でも最上位グレードの大会です(日本選手権はBカテゴリー)。
それだけに国内トップ選手のみならず海外の有名選手もエントリーしていて、日本選手権を除けば日本で一番大きな陸上大会といえるでしょう。
また、ガチな雰囲気の漂う日本選手権と比べると、GGPはかなり商業的というか、スポーツイベントの要素の強い大会なので、陸上をあまり知らない人や、初めて観戦に行くという人でも楽しめるような大会になっています。

ってことで今回は
陸上はどこでみる?陸上ch的「観戦おすすめ席」ガイド
をテーマにご紹介。

陸上経験がない人にとって、最も身近で楽しめる陸上大会がGGPだと思います。
しかしそれでも、陸上競技は『選手権』がメインストリームの選手ファーストなスポーツ。GGPであっても観戦環境は優しいとは言い難く、自分なりの観戦方法をみいだしていないとイマイチ楽しめないところがあります。
特に、「どの席で見たらいいのか」は陸上観戦で最も難しいポイント。
陸上は競技場全体を使うので競技エリアがとにかく広く、座る場所によってはほとんど見えない種目があったりするのですが、どの席に座ればいいのかは陸上経験者でないとよくわかりません。
今回は、管理人が実際に撮影した写真を参考に、初めて陸上を観る人でもわかる「席選びのポイント」を解説します。

 

1. 陸上観戦の王道は「メインスタンド席(ゴール付近)」

まず、陸上観戦で最も『良い席』とされるのが、メインスタンドのゴール付近です。

(画像引用:https://goldengrandprix-japan.com/2026)

GGPの席割でも1層がSS席、2層がSA席として高いカテゴリーに指定されている席ですね。
ここが良い理由はいくつかあって、

  • ゴール前の一番熱い場面を近くで観られる
  • トラック種目なら全選手が必ず通る
  • 遮蔽物が少なくて全体が良く見える
  • スクリーンやタイマーが見やすいように設置されている

つまりは、「今、何が起きているか」が一番わかりやすい席がゴール付近です。


画像:ゴール付近の席ならトラック種目は全部見やすい

ゴール付近で観ておけば、ルールに詳しくなくても「誰が走っているのか」「記録は何秒か」が常に確認できるため、観戦初心者であればまずはここで見るのがベストです。
バックスタンドだと100m、200mの選手は前を通らないのですが、メインスタンドであればすべてのトラック種目が通過しますのでお得感もある。

また、【全体が良く見える】というのは初心者にとって結構重要なポイントだと思います。
陸上はトラック種目と同時進行でフィールド種目が行われるのですが、陸上競技場はとにかく広いので遠くの種目はよく見えません。それでもメインスタンドであれば、スクリーンや掲示板が見えるように設置してあるので、なんとなく全体の競技進行を把握できます。

そんなわけで、
「特に理由がないならメインスタンドで見るのがおすすめ!」
です。

ただし、メインスタンドは完売しがち!

初めての方に一番におすすめしたいメインスタンドですが、残念ながら今年のGGPにおいて、メインスタンド席は前売り段階で全席売り切れとなっています。
「じゃあ、もう良い席は残っていないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。いろんな種目が同時進行する陸上競技だからこそ、他の席でも十分に楽しむことはできるのです。

2. 砂場系跳躍種目をみるなら「バックスタンド席」がべスポジ!

メインスタンドが良いといいました

あれは嘘です。

ホントは幅跳び・三段跳びが良く見えるバックスタンド席がベストポジションです!!


画像:バックスタンドから走り幅跳びのピットを望む

メインが売り切れているのはむしろラッキーです。なぜなら、陸上で一番おもしろいのは幅跳び・三段跳びだから。
上の写真はバックスタンド1層の後ろ側から幅跳びの砂場(ピット)を見たところですが、砂場系の競技はバックスタンドからとってもよく見えます。
ただし、バックスタンド1層だと目線が低いので、ホームストレートはあんまり見えません。写真でもわかるように、電光掲示板などで視界が遮られることもあるので、「ホームストレート」と「砂場」のどちらを見たいかの選択は必要でしょう。


画像:3コーナー付近だと200mのスタートがすぐ近く!※3層からの眺め

バックスタンドとサイドスタンドの間あたりまで行けば、200mや3000mのスタートも良く見えます。
幅跳びは斜めからになってだいぶ見えづらくはなるものの、いろんな種目を楽しみたいなら3コーナー入口あたりに陣取ると色々見えて良いと思います。

ただ、一点だけ注意が…
午後のバックスタンドは直射日光がやばいので日焼けや熱中症対策は必須です!
バックスタンドの日差しはキツイ。

バックスタンドのここがおすすめ!

  • 世界レベルの「ジャンプ」が目の前で!:
    国立開催のGGPでは、走り幅跳びや三段跳びのピットはバックスタンド側に設置されます。8メートル超えのジャンプを目の前で見ることができるため、助走の息遣いや踏み切りの音からもその迫力を感じることができます。特に、真横から見る三段跳びのスピード感や浮遊感はテレビとは別物。信じられないくらいなが~く跳びます。

  • ジャンプ…のあとの選手が見られる:
    なんといっても、跳んだあとの選手を追えるのが現地観戦ならではのポイント!テレビでは跳び終わると次の選手に映像が切り替わってしまうのですが、現地では砂場から出た選手が砂を払いながらコーチのところに行ってあーだこーだやっている姿や、シートに座ってくつろぐ姿までずっと追うことができちゃいます。特に国立のピットは西日の差し込みがすごいので、小さいパラソルにちっちゃくなって日差しを凌ぐ選手の様子に「人間味」を感じることができるかも?

  • 何回も跳ぶからずっと誰かが何かをやってる:
    陸上は基本的には1回走ったらおしまいなのですが、幅・三段は最大で6本も跳びます。GGPでは「ファイナル3」というラウンド制を実施するので、上位8位に入った選手は5回、ベスト3の選手は6回も跳躍してくれます。ホームストレートでは選手が近くに見えるのはゴールに向かって通過する一瞬だけなのですが、バックストレートはいつも誰かが行ったり来たりしているのでお得です。

  • スタート前の1500mや3000mの選手を長く見られる:
    1500mや3000mは2コーナー、3コーナー付近からスタートするため、入場してきた選手たちがバックストレートで「流し(本番前の軽いダッシュ)」をする、スタート直前の様子を見ることができます。レースが始まってしまうと目の前を一瞬で通り過ぎてしまう選手たちですが、スタート前に長い時間見ることができるのはバックスタンド席ならではです。

そんなわけで、幅・三段を見るならメインスタンドよりもバックスタンドのほうが100倍よく見えます。ただし、100mはあんまり見えない。それでもバックストレートでは多くの選手を長い時間見ることができるため、メインスタンドに次ぐ良席と言えます。

3. 「サイドスタンド席」はやり投げ・高跳びの特等席!

サイドスタンドっていうのはコーナー付近の席のことなのですが、
正直、やり投げと走高跳を見たいならサイドスタンド席じゃないとダメです!
良いとか悪いとか以前の問題で、サイドスタンド以外からだとテントや用具やカメラに遮られてしまって、やり投げと高跳びは全然見えない可能性すらあります。

サイドスタンドからの眺めはこんな感じ↓


画像:これはやり投げの様子。後ろから見たほうが選手ごとの投げ方の違いがよくわかる※日本選手権


画像:高跳びはここから見るとよくわかる!

写真をみてもらえばわかると思うけど、サイドスタンドからだとやり投と高跳びはめっちゃよく見えます。ただ、それ以外の種目はあんまりよく見えません。砂場もあんまり見えない。
最初からやり投げor走高跳を見たい!と決めているなら、サイドスタンドに直行することをおすすめします。
ちなみに、やり投げと高跳びは逆サイドの一番遠くで行われるので、両方を近くで見るのは無理です。

サイドスタンドでも端の方ならストレートがよく見える!

ホームストレートはメインスタンドから見るのが一番なのですが、サイドでもメインスタンドに近い端の方なら見え方は思い込めばメインスタンドと一緒です。


画像:最終コーナー(100mスタートの後ろ)からの眺め。まあ、見えなくはない

メインスタンドが売り切れているなら、サイドスタンドのできるだけメインスタンド寄りの席に座ると「ほぼメインスタンド」の視界になります。
写真は最終コーナー付近からの様子ですが、ここからだと100mの中盤までは大体見えます。やり投げ+100mや200mを見るなら、この最終コーナー付近に陣取るのがおすすめです。

サイドスタンド席のここがおすすめ!

  • サイド席はすっごい空いてる:
    ふつうの人はメインスタンドかバックスタンドに行くので、サイドスタンド席はめちゃくちゃ空いてます。やり投げ・高跳びが行われていない時間はガラガラです。気合を入れなくても前のほうに座れたりするので気が楽。ちなみに、高跳び付近の席だと観客の平均身長が高く、やり投げ付近だと恰幅が良い人が多い気がします…ただし、メインスタンド寄りのエリアは争奪戦になるので、座れたらラッキーくらいに考えましょう。

  • 競技進行がすごくよくわかる(※やり投げ・高跳びに限る):
    サイドからだと他の種目は全部遠いのであんまり見えないのですが、やり投げと高跳びに限って言えば超特等席です。特に高跳びは数センチの違いでバーを落とすかクリアできるかが決まるのですが、これは真後ろ(サイドスタンド)から見ていないと細かい部分がわかりません。メインスタンドから遠目に観ると「ずっと同じように跳んでいる」ように見えがちですが、サイドからなら競技のドラマがばっちりわかります。高跳びが見たいなら絶対にサイドスタンドです。

  • 200m、400mのコーナーがよく見える:
    200mや400mの「コーナーを走る技術を観る」という、渋い観戦方法もあります。トップ選手のコーナーは目玉が飛び出るほどすごい技術が詰まっているので、なんならトップ選手が集まるGGPこそコーナーを見るべきまであります。管理人は世界陸上東京大会の女子400mでナセル(バーレーン)のコーナーを見て膝から崩れ落ちました。

4.移動は自由!だけど一度席を離れたら最後…

ここまで見ていただいてわかるように、
陸上はどの席で観ても楽しめるし、どの席であってもあんまり見えません。
ハズレの席ってあんまりないし、逆に「ここさえ座れば完璧」という大当たりの席っていうのも特にないのが陸上です。

GGPの場合、メインスタンド以外(バック・サイド)は自由席になっているので、サイドスタンドでもバックスタンドでも、お目当ての種目にあわせて好きなように席を移動して観戦することができます…

でも、1つだけ注意したいのが…
いい席をみつけても、一度その席を立ったら最後。二度とその席には戻れません!

管理人としてはこの座席取り問題が観戦最大のストレスだと感じています。
良い席あったーっと思って近づくとテープ張ってある。自由席なので種目に合わせて移動できるというメリットもあるのですが、GGPくらいの動員数があると、早い時間でないと「空いている席に座る」くらいの選び方しかできません。

長時間の席取りは禁止!だけど実際は…

自由席あるあるですが、テープや荷物で朝一から席取りをしてずっと返ってこない人がいます。

④過度な座席の確保や長時間に渡る無人状態の席取りは禁止です
・大会主催者が過剰な席取りと判断した場合、座席に置いてある荷物等を撤去または縮小します
引用:大会に関する注意事項

公式には過度な、長時間の席取りは禁止とは言うものの、「それって何分?」って感じで撤去はされません。クレームしてもバイトなので荷物の移動はしてくれません。
ちょっと前までは陸上の大会はだいたいガラガラでゴール前以外は席取りなんてどうでもよかったのですが、ここ数年は状況も変わっていて特にグループ観戦だと、お互いに譲り合わないと並んで座れないような混雑状況になっています。世陸東京は全席指定だったので良かったのですが…

イベントをやってるから途中で席を立つことは仕方のないこと

席取り問題にはモヤモヤする一方で、これには仕方のない事情もあります。
陸上は野球やサッカーと違って競技間の時間が長かったり、全体の競技時間が長かったりするので、そもそも途中で席を立つことは珍しくないし、同じ場所でずっと見続けるものでもありません。
それに、スタジアム外のスポンサーブースではイベントや体験型アクティビティをやっていたりもします。せっかくなら「良い席での観戦」と「ブースでのイベント」を両立させたいですよね。そうなると席取りしたくなる気持ちも理解できます。
実際は、どの席でみても良し悪しあるんですけどね。

全席指定か、エリア指定にしてくれればいいのになぁ
そう思う一方で、いろんな席を移動しながら観る「陸上ならではの自由な楽しさ」も捨てがたい。大規模大会の動員数と、従来の草大会的な観戦スタイルのギャップから生じる難しい問題です。

まとめ:S席完売はむしろチャンス!自由席でも陸上は楽しめる!

陸上はメインスタンドで観戦すれば間違いありません!
が、GGPでは前売り段階でメインスタンド席が完売。でも大丈夫。自由席であっても陸上観戦は十分に、いやむしろ自由席の方が楽しめるかもしれません!

  • バックスタンド席:
    メインがダメなら順番でいえばバックスタンド席で観るのがおすすめです。砂場系種目が目の前で行われるのですが、トラック種目に比べて競技時間が長く、何度も跳躍を観ることができるのでコスパはメインスタンドより上でしょう。100mと200mはあんまり見えませんが、それ以外の種目であればメインスタンドと遜色なく楽しめます。
    ただし、午後の日差しは本当にキツイから気をつけろ!
  • サイドスタンド席:
    走高跳は1・2コーナー内側、やり投げは3・4コーナー内側で競技が行われます。この2種目については、選手の動きや競技進行を把握するならサイドスタンド席がベストです。
    200mや400mのコーナーリングを観るというのも渋いですが、現地観戦ならではのおすすめの楽しみ方で、トップ選手の技術の高さを肌で感じられるはず。
    サイドスタンド(自由席)であっても、メインスタンド寄りのエリアであれば見え方はほぼ変わらないので、朝早く行くならメインスタンド近くに陣取るのもおすすめ。ただし、過度な席取りはNG。グループで行くなら誰か一人は席に残るなどの工夫を!

競技場は広いので、どこで見たって何かが見えないし、何かしらは見えます。
陸上観戦はどこで見るかより、座れた席で気楽にその席なりの楽しみ方をするのがおすすめです!






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