【2026年】100m10秒台は10人で過去最多タイ!

陸上競技の花形種目といえば、男子100m。
かつて男子100mの「9秒台」は、“人類最速クラス”だけが到達できる特別な領域でした。
しかし現在、その9秒台はシーズン中に30人以上が記録する時代へ突入しています。
では実際のところ、毎年どれくらいの選手が9秒台をマークしているのでしょうか?
ってことで今回は
【2026年版】5月4日時点での9秒台は10人で過去最多タイのハイペース
をテーマにご紹介。
このテーマは2024年から続けていて、今回が3回目。
シーズンを通した9秒台達成者数だけでなく、本格シーズン前の「5月時点」の人数を定点観測することで、短距離界のレベル変化も見えてきます。
(※25年は7人と記載していましたが、集計ミスで正しくは10人でした。)
ちなみに2025年シーズンは、年間39人が9秒台を記録。
過去最多は2023年の40人で、ここ数年の男子100m界は歴代でも突出したハイレベル時代に突入しています。
2026年は5月4日時点の9秒台達成者が10人で過去最多タイ!
男子100mで9秒台をマークした人数を、
【その年の5月4日時点】と【シーズン通算】でまとめたものが下の表です。
| 9秒台をマークした選手の数 | |||
| 年 | 5月4日時点 | シーズン | 主要大会 |
| 2026 | 10 | ||
| 2025 | 10 | 39 | 世陸東京 |
| 2024 | 3 | 34 | パリ五輪 |
| 2023 | 7 | 40 | 世陸ブダペスト |
| 2022 | 8 | 30 | 世陸オレゴン |
| 2021 | 10 | 24 | 東京五輪 |
| 2020 | 1 | 4 | |
| 2019 | 2 | 19 | 世陸ドーハ |
| 2018 | 1 | 21 | |
| 2017 | 4 | 19 | 世陸ロンドン |
| 2016 | 5 | 25 | リオ五輪 |
| 2015 | 0 | 27 | 世陸北京 |
| 2014 | 1 | 16 | |
| 2013 | 0 | 14 | 世陸モスクワ |
| 2012 | 2 | 19 | ロンドン五輪 |
| 2011 | 3 | 20 | 世陸テグ |
| 2010 | 1 | 13 | |
| 2009 | 0 | 11 | 世陸ベルリン |
| 2008 | 1 | 14 | 北京五輪 |
| 2007 | 1 | 6 | 世陸大阪 |
| 2006 | 0 | 6 | |
| 2005 | 0 | 8 | 世陸ヘルシンキ |
| 2004 | 0 | 7 | アテネ五輪 |
| 2003 | 0 | 8 | 世陸パリ |
| 2002 | 4 | 9 | |
| 2001 | 0 | 5 | 世陸エドモントン |
| 赤字は最高、太字は当時最高 | |||
2026年は、5月4日時点で9秒台達成者が10人。
これは過去最多タイの数字です。
2021年以降は、シーズン全体での9秒台達成者数が明らかに増加。
それに伴ってシーズン序盤の段階でも、すでに複数人が9秒台をマークするのが当たり前になってきました。
近年の100m9秒台達成者数をシーズンを通してみると、
- 2025年:39人
- 2024年:34人
- 2023年:40人(過去最多)
- 2022年:30人
- 2021年:24人
と、完全に“9秒台時代”へ突入しています。
数字だけ見ても、ここ数年の男子100m界が歴代でもハイレベルな状況にあることは間違いありません。
2025年は「40人超えで最多記録更新もあるか?」と思われましたが、最終的には39人止まり。
それでも、世界全体で見れば「9秒台を出せる実力者」が40人以上いる状態になっています。
もはや現在の男子100mは、9秒台を持っていなければ世界大会に出場することすら難しい時代なのかもしれません。
2026年は“なにもない”シーズン
2026年は6年ぶりとなる「五輪・世界陸上が開催されない年」です。
本来であれば、
- 五輪(4年に1回)
- 世界陸上(2年に1回)
この関係で、3年続いた後に“休み年”が入るスケジュールでした。
しかし、新型コロナの影響で東京五輪が2021年へ延期。
その結果、
- 2021 東京五輪
- 2022 世界陸上オレゴン
- 2023 世界陸上ブダペスト
- 2024 パリ五輪
- 2025 世界陸上東京
という、5年連続の世界大会開催という異例のスケジュールになっていました。
観る側としては毎年最高峰の戦いを楽しめる黄金期でしたが、選手側はかなり大変だったはずです。
本来なら2026年は“谷間の年”になるはずでした。
五輪も世界陸上もない、6年ぶりの空白シーズン。
ところが――
実際にはシーズン序盤から9秒台が量産されています。
5年連続『9秒台30人超え』はあるのか?
現在の男子100m界では、2021年から4年連続で「9秒台達成者30人超え」が続いています。
30人を初めて超えたのが2021年。
それ以前は20人前後がひとつの基準だったことを考えると、ここ数年のレベル上昇はかなり急激です。
背景としては、
- 厚底スパイクの進化
- トレーニング理論の発達
- トラック環境の向上
- 世界的な競技レベル上昇
など、いろいろ考えられますが、厚底スパイクの影響なのか、競技レベル全体の進化なのか。
理由はひとつではなさそうです。
ただ、2026年は5月4日時点ですでに10人。
このペースなら、今年も30人超えはかなり有力でしょう。
そしてもし達成されれば――
9秒台30人超えは“5年連続”。
もはや一時的な出来事ではなく、「それが普通の時代」になりつつあるのかもしれません。
【5月4日時点】9秒台達成者リスト
2025年世界陸上400m王者のケビナシッピが、なんと100mで9秒89。
現時点で世界ランキングトップとなっています。
| 選手 | 国籍 | 年齢 | 記録 | 風 | 日付 |
| ブサンコレン・ケビナシッピ | ボツワナ | 22 | 9秒89 | +1.2 | 4/3 |
| マックス・トーマス | アメリカ | 22 | 9秒90 | +1.2 | 4/4 |
| ブライアン・レベル | ジャマイカ | 22 | 9秒90 | +1.3 | 4/19 |
| ジョーダン・アンソニー | アメリカ | 21 | 9秒91 | +0.5 | 4/18 |
| ジェローム・ブレイク | カナダ | 30 | 9秒93 | +1.0 | 4/26 |
| アンドレ・ドグラス | カナダ | 31 | 9秒95 | +1.0 | 4/26 |
| フォーディナント・オマニヤラ | ケニア | 30 | 9秒95 | +1.0 | 4/26 |
| ラクラン・ケネディ | オーストラリア | 22 | 9秒96 | +0.2 | 4/10 |
| アカニ・シンビネ | 南アフリカ | 32 | 9秒98 | +1.7 | 4/28 |
| カドリアン・ゴールドソン | ジャマイカ | 28 | 9秒99 | +1.3 | 4/19 |
ブレイク、ドグラス、オマニヤラの3選手がボツワナで行われたレースで同時に9秒台をマーク。
過去最多まであと1人だった25年はオマニヤラがSB10秒00でしたが、今シーズンはすでにあと1人の期待に応えています。
【5月4日時点】10秒10以内はすでに52人
9秒台達成者だけをみてもインフレがわかるのですが、
10秒10まで広げてみると、26年はすでに52人もいます。これは25年と同じ数です。
23年5月4日時点では25人だったため、“もうちょっとで9秒台”の選手は23年の倍もいることになります。
かつては「世界トップだけ」の記録だった9秒台。
しかし現在は、5月時点で10人、シーズンでは30〜40人が記録する時代になっています。
この流れが続けば、“9秒台の価値”そのものが変わっていくのかもしれません。
【まとめ】男子100mは完全に“9秒台時代”へ
2026年は、5月4日時点で9秒台達成者が10人。
これは過去最多タイのハイペースです。
しかも現在の男子100m界では、
- 2025年:39人
- 2024年:34人
- 2023年:40人
- 2022年:30人
- 2021年:24人
と、シーズン30人超えが当たり前の時代になっています。
かつては「世界トップだけ」の記録だった9秒台。
しかし現在では、シーズン中に30〜40人が9秒台を記録する時代です。
厚底スパイクの進化や競技レベル向上もあり、男子100mは歴代でも屈指のハイレベル時代に突入しています。
そして2026年は、五輪も世界陸上もない“谷間のシーズン”。
それにもかかわらず、序盤から過去最多ペースで9秒台が続出しています。
このままいけば、5年連続「9秒台30人超え」も十分あり得そうです。
今後、
「年間40人超え」が当たり前になるのか――
今シーズンも男子100mは見どころがあります。







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