【スパイク】東京五輪のスパイクシェアは?メダリストのスパイクメーカーを数えてみた!!

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リオ五輪ではほぼ全員ナイキを履いてるんじゃないかというほど黄色とピンクのナイキスパイクが目立っていました。その後も世界中の短距離選手は誰もがナイキの『スーパーフライエリート』を使っているような状態でした。
そんなナイキは東京オリンピックにあわせて前足部にエアポケットを搭載した新作『マックスフライ』をリリースしたのですが…

ってことで今回は
東京五輪のメダリストのスパイクシェアを調べてみた!!
あれほどまでに流行していたナイキは実はすでにシェアを食われ始めており、プーマが上位を占める種目も出ているのです!!
そしてホームであるはずのアディダスとミズノはというと…

 

 

メダリストのスパイクシェアを集計!!

短距離、跳躍、中長距離の個人種目についてメダリストがどのメーカーのスパイクを使っていたのかを自主調べしてみました!!

短距離のスパイクシェア

短距離 一位 二位 三位
M100m NIKE NIKE PUMA
M200m PUMA NIKE ADIDAS
M400m ADIDAS ADIDAS NIKE
W100m NIKE NIKE PUMA
W200m NIKE NIKE NB
W400m ADIDAS NIKE Saysh
M110mH PUMA ADIDAS PUMA
M400mH PUMA NIKE ADIDAS
W100mH NIKE ADIDAS PUMA
W400mH NB NIKE NB
NIKE:12(4,7,1)
PUMA:7(3,0,4)
ADIDAS:7(2,3,2)
NB:3(1,0,2)

まずは男女の短距離・ハードル10種目30人についてです。依然としてナイキのシェアが多きくはあるものの、ナイキ・プーマ・アディダスの3メーカーはそれほど差がなく、ナイキ一強ではなくなっていることがわかります。
意外にも、というか今大会の印象通り、金メダリストの使用メーカーはプーマが最大(3/10)という結果になりました。
一方で、メダリスト全体ではナイキが最多(12/30)で、銀メダリストに限ればナイキのシェアが圧倒的でした。
男女の差という点について注目すると、200m銅のトーマス、400mH金、銅のマクラフリンとボルの3名がニューバランスを着用しています。男子では今回はニューバランスでのメダル獲得者はいなかったため、NBは女子に合ったスパイクという見方もできるかもしれません。
また、女子400m3位のアリソン・フェリックスは妊娠などの際にナイキから契約解除を受け、それに反発して独自ブランドでのシューズを開発して使用しています。

ドグラスが幅跳び用スパイクで200m優勝!?


引用:https://globalnews.ca/

ごくごく一部で話題になったのが200mで優勝したアンドレ・ドグラス選手のスパイクです。
っというのも、ドグラスはプーマを使用しているのですが、200mで履いていたスパイクがどうやら幅跳び用だったのです!!
見た目としてはかかとのクッションで区別ができるのですが、ドグラス選手が履いているのはおそらく幅跳び用。
このスパイクは(実物をみたことないのですが)短距離用も幅跳び用も同じアッパーに同じプレートをつかっているため、幅跳び用であっても短距離用と遜色ないパフォーマンスを発揮できそうな感じではあります。むしろクッションがある分厚底化された前足部とのバランスは幅跳び用のほうがいいかも?
メーカー的にそんな使い方をされても大丈夫なのかはわかりませんが、非常に興味深い!!
っていうか、世界のスプリンターの頂点が幅跳び用を履いていたとなったらプーマのみならず他のメーカーもやばい!!

 

跳躍のスパイクシェア

跳躍 一位 二位 三位
M走幅跳 ADIDAS PUMA PUMA
M三段跳 PUMA NIKE NIKE
M走高跳 NIKE
PUMA
PUMA
M棒高跳 PUMA NIKE NIKE
W走幅跳 NIKE NIKE ADIDAS
W三段跳 NIKE PUMA ADIDAS
W走高跳 NIKE PUMA PUMA
W棒高跳 NIKE NIKE MIZUNO
NIKE:11(5,4,2)
PUMA:9(3,3,3)
ADIDAS:3(1,0,2)
MIZUNO:1(0,0,1)

男女の跳躍8種目24人についてです。東京五輪の跳躍は実質的にナイキvsプーマの争いとなり、男子ではプーマが、女子では ナイキが金メダルをほぼ独占した結果になりました。
ナイキは女子完全制覇を含む8種目中5種目で金メダルを取っており、男子でも走り幅跳び以外では全種目でメダルを獲得する強さをみせています。
一方、プーマは男子3種目で金メダルを取り、ナイキに匹敵するパフォーマンスを発揮したことがわかります。とくに幅跳びではキューバの2人が着用していたこともありナイキに一矢報いた形になりました。
一方でアディダスは今回の集計ではたったの3名だけという低いシェアになりました。跳躍選手は昔からアディダスを使っていることが多かった印象ですが、時代が変わったのか、プーマが台頭してきたのか。
ちなみに、管理人的に一番印象的だったのは幅跳びで優勝したテントグーのアディダスのスパイクがやけにボロくて世界トップなのに支給してもらえないのかな?ってところでした。

ブラッドショーのスパイクがウエーブデュエルだった!?

陸上ch的に注目なのが女子棒高跳びで銅メダルを獲得したブラッドショー選手のスパイクです。


この画像をみると非常によくわかります。
彼女はミズノのスパイクを使用していたのですが、なんと…
アッパーはウエーブデュエル(初代)でプレートはジオスプラッシュのものでした!!
実際には微妙に違うかもしれませんが、みたところたぶんデュエルとスプラッシュの組み合わせです。ジオスプラッシュプレートっていうのははスペクトラのD(オールマイティタイプ)のもので、中・長距離用のプレートのことです。
ヒール部分などはウエーブデュエルをそのまま使っているようなので、前足部のG3ソールの部分をスプラッシュのプレートに張り替えた特注品だと思われます。
ちなみに、ルール的には市販されていればOKなので、買おうと思えばどこかの国で法外な値段で売っているのかも。アリソンのスパイクもそうです。
厚さ規定としては三段跳び以外の跳躍は20mm以下である必要があり、ウエーブデュエルは25mmをオーバーしているのでそのままでは使用できません。中敷きなどをうまいことやって20mm以下の厚さに抑えた特注の市販品ということなのでしょうか?

 

中・長距離のスパイクシェア

中長距離 一位 二位 三位
M800m NIKE NIKE ADIDAS
M1500m NIKE NIKE NIKE
M3000mSC NIKE NIKE ADIDAS
M5000m NIKE NIKE NIKE
M10000m NIKE NIKE NIKE
W800m NIKE NIKE NIKE
W1500m NIKE NIKE NIKE
W3000mSC NIKE NIKE ADIDAS
W5000m NIKE NIKE NIKE
W10000m NIKE ADIDAS NIKE
NIKE:26(10,9,7)
PUMA:0
ADIDAS4(0,1,3):

中・長距離の10種目についてですが、ここはもはやナイキ以外を履く意味がないレベルでナイキだらけ。
10種目すべてでナイキが金メダルをとっており、メダルを逃したの4つだけ。いちおうアディダスもいるという程度のシェアで、この選手たちにナイキを履かせてあげたくなってしまうレベル。
いま中長距離をやっていてナイキ以外を履いているあなた!!とりあえずすぐにナイキを買いましょう笑
ちなみに、3000mSC予選で従来の日本記録を6秒07上回る8分09秒92を出して決勝進出(決勝は7位入賞!!)した三浦選手もナイキです。
ナイキの中・長距離は大きく2種類、エア入りの『エアズームビクトリー』と、一見普通な『ドラゴンフライ』の2種類があり、好みによって使い分けられる点もナイキが有利だった要因かもしれません。

 

まとめ~時代はナイキからプーマへ!?~

今回は東京オリンピックのメダリストの着用スパイクのメーカーシェアを調べてみました。これは管理人が画面に張り付いてチェックしたものなのでよく見たらアディダスだったりするかもしれませんので、間違いがあったら教えてください。
ちなみに管理人の家のテレビは60型です。
依然としてナイキのシェアは大きく、特に中・長距離においてはナイキがほぼメダル独占という結果になりました。まあ、契約選手が多いっていうのもあると思いますが、それでもこれだけナイキだらけになるのはやっぱり長い距離ではナイキのスパイクのパフォーマンスがいいんだと思います
そんなことから、中長距離においてはあえてナイキ以外を選ぶ必要はないと言えるでしょう。中長距離選手はすぐにナイキを1足買っておきましょう。
しかし、短距離と跳躍に関しては事情が違います。
今大会の短距離ではプーマが非常に活躍した印象です。まあ、短距離ではそもそもジャマイカなどカリブ勢はプーマが多いのですが。
また、世界記録は男子400mH(プーマ:ワーホルム)、女子400mH(NB:マクラフリン)、女子三段跳び(ナイキ:ロハス)とアディダス以外の選手が歴史的好記録を残しています。そんな結果をみると、短距離では「とりあえずナイキ」という状況ではないと言えるでしょう。
では、次に来る、というか今来ているメーカーはどこか?っといえばやっぱりプーマでしょう。
現状、プーマは日本ではろくなスパイクを売っていない(失礼!)のですが、ドグラスをはじめ短距離選手の着用率は非常に高く、幅跳びではキューバの2人が銀と銅を採るなど男子跳躍においてはナイキよりもプーマのほうが活躍しています。

ミズノとアシックスはほぼ絶滅していました!!

これだけはみなさん認識しておいた方がいいと思います。
ミズノとアシックスは世界的にみたらほとんどシェアがない!!
昔からなぜか幅跳びではミズノを履いている選手がいたりもするのですが、今回に関してはメダリスト以外でもほぼいませんでした。特別ミズノとアシックスのスパイクの性能が低いとは思わないのですが、これはホームバイアスがかかっていて日本のものに愛着があるからなのかもしれません…
管理人もそうですが、日本ではミズノ・アシックスのスパイクを選ぶのが普通で、海外スパイクを選ぶとういのはリスクをとるようなイメージがあるかもしれません。しかし、世界のトップは海外メーカーしかいないのです。
10年前だと国産メーカーを選ぶべきだったと思いますが、最近は海外メーカーのスパイクを安く手軽に買える時代になりました。試しに海外スパイクを試してみる価値はあるかも?






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