【陸上知識】アンドレ・ドグラスってどんな選手?

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陸上競技は個人種目。アメリカ人やジャマイカ人という見方よりも選手を良く知っていた方が絶対に楽しめます。普通に陸上を観るのと選手を知って観るのとでは陸上の楽しみが10倍変わる!!

ってことで、
知っていれば10倍楽しい陸上競技として今回はアンドレ・ドグラス選手をご紹介!!
陸上ファンにはおなじみの選手だけど、ボルトやガトリンと違って一般的には知名度低めな金メダリストであるドグラス選手について簡単にご紹介して行きます。
もうずいぶん長いこと世界のトップレベルで戦い続けているもののまだまだ若手。ポストボルトの一人としても名前が上がる名実ともに超一流のスプリンターです!!

 

 

アンドレ・ドグラスってどんな選手?

アンドレ・ドグラス(カナダ)


生年月日:

1994年11月10日生
身長体重:
176cm、70kg
出身:
カナダ(トロントスカーバロー)→南カリフォルニア大学(USC)

アンドレ・ドグラスの自己ベストと主な戦績

自己ベスト
100m 9秒89(+0.1)
世界歴代39位
2021年8月1日
東京五輪
追参ベスト9秒69(+4.8) 2027年6月18日
200m 19秒62(-0.5)
世界歴代8位、カナダ記録
2021年8月4日
東京五輪
追参ベスト19秒58(+2.4) 2015年6月15日
4×100mR 37秒64
カナダ記録
2016年8月19日
リオ五輪
室内60m 6秒60  

 

主要大会成績
オリンピック 金×1 東京:200m
銀×1 リオ:200m
銅×4 東京:100m、4×100mR
リオ:100m、4×100m
世界陸上 銀×1 ドーハ:200m
銅×3 ドーハ:100m
北京:
100m、4×100m
その他戦績 2015年NCAA100m,200m2冠
2017年世界リレー(バハマ) 4×200m優勝

 

ドグラスは後半型の200mタイプ

ドグラス選手は100m,200mの両種目にエントリーしていてどちらでも好成績を残していますが、どちらかといえば200mで強い印象
身長176cmと長身とはいえないサイズではあるもののレース展開は後半型で、100mではスタートで遅れ気味になりながらラスト30mで捲くるようなレースが多い選手です。
世陸ドーハはこんな感じ↓

普通、レースをみる時はトップ争いに目が行きがちなので3着に誰が入ったかはリザルトが出るときにわかるのですが、ドグラス選手はなんだかんだでいつも上位にいる選手。
テレビを見ている普通の人にとってはあまり目に入らないかもしれませんが、陸上ファンは『いつも銀か銅をとっている選手』としておなじみ。
コールマンのようなスタートダッシュがあるわけでもなければボルトのような後半の爆発力があるわけでもないため、ドグラス選手の走りは地味で特徴がない感じは否めませんが、よく言えば安定感があって自分の走りを貫いている選手です
ドグラス選手の200m選手特有のスムーズに加速して行く感じやラスト10mで伸びてくるフィニッシュのうまさからはスプリント技術の高さを感じられるため、通好みな選手と言えそうです。

ポストボルトの筆頭!カナダ2人目の五輪200m優勝

ドグラス選手といえば
ボルトと並走して顔を合わせて笑いながら走ったリオ五輪200mの準決勝
でしょう。

この余裕ぶっこいた走りはボルト名シーン集があれば必ず入る瞬間のひとつです。
ボルトはこの大会で100m200m2冠をしており、これが世陸・五輪では最後の優勝となりました(3大会連続2冠の最後がこのリオ)。
引退が近いボルトと当時21歳と若手だったドグラスの2人の並走は『誰がポストボルトの座を獲るのか?』という話題のなかで世代交代の象徴的シーンとしてよく出てきます。
ちなみにこのリオ五輪ではドグラス選手はボルトに次ぐ2着でした。そして、次の東京五輪200mではドグラスが優勝。ドラマチック!!

東京五輪では100m3位、200m優勝!!

東京五輪100m決勝ではジェイコブスが優勝という波乱がありましたが、このレースでもしっかり3着に入っています。

波乱があってもちゃっかりメダルを獲る感じはさすがドグラス。
ジェイコブスの優勝、準決勝で9秒83を出した蘇炳添の一発力、ヒューズのフライング、隣のアデゴケの肉離れ、カーリーの得体の知れない感じなど、情報量の多いレースでありながらドグラスは9レーンでいつも通りのレースを展開していつも通りにメダルを獲得。

そして3日後に行われた200m決勝…
200mではドグラスがリオのボルト(19秒78)を上回る19秒62で優勝!!

ノーマン(PB19秒70)は不在だったものの、ポストボルトのライバルであるライルズを押さえてしかも、界歴代8位の19秒62という好記録でドグラス選手が200m優勝!
毎回優勝候補に挙げられながらもなかなか勝てなかったものの、このレースはドグラス選手のいいところが存分に出たレースでした。特にラスト50mでは周りが伸び切らないなかで一人だけ技術の高さを見せつけた感じ。

 

 

スパイクはプーマ!!

アメリカの選手はナイキ・アディダスが多いのですがカナダのドグラス選手はプーマを着用しています。


画像出展:https://runningmagazine.ca

このモデルは実際の着用モデルとは微妙に違いますが、市販品は『evoSPEED Future』です。日本ではなかなか手に入らないのでかなりレア。
ボルトもプーマだったため、プーマのスパイクがもつポテンシャルは結構高そう。プーマは他にも棒高跳びのデュプランティス400mHのワーホルムといった伝説レベルの選手が着用しています。






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