【社会人】マスターズ陸上のはじめかた!大会に出るにはどうすればいい?
陸上は生涯スポーツです。とはいえ、マラソンと違って社会人から陸上を始めるという人は少ないのが現状。
陸上をやってみたい…と思いながらもやり方がわからなくて一歩を踏み出せずにいる人もいることでしょう。
ってことで今回は
マスターズ陸上のはじめかた
をテーマにご紹介。
『マスターズ陸上』って聞いたことがある人も多いはず。武井壮さんが世界大会のリレーで世界一になったのもマスターズの大会です。
マスターズ陸上は年齢ごと(5歳区切り)でクラス分けされていて、昔陸上をやっていた人はもちろんですが、社会人になってから陸上を始めたという人も多く参加しているカテゴリーです。
はじめ方がわからないって言う人も大丈夫!今回の記事を見ておけば簡単にマスターズ陸上デビュー出来ます!!
この機会にいまこそ一歩を踏み出して陸上を始めてみましょう!!
そもそもマスターズ陸上ってなに?
最初は予備知識。面倒くさいけど知っていた方が何かとスムーズです。
多少の語弊を恐れずにザックリ言えば、
陸連とは別枠でやってる「年齢別の陸上大会」がマスターズ陸上です!!
昔は『ベテランズ』と呼ばれていて、35歳以上のための陸上カテゴリーがこのマスターズです。
大会運営は陸連に準じていて、審判も陸連の人なので、大会としてやっていることは陸連だろうがマスターズだろうが一緒です。違うのは区分だけ。
もうちょっとちゃんと言えば、マスターズ陸上っていうのは『陸連』ではなくて『日本マスターズ陸上競技連合』が主催している陸上競技の事で、マスターズは5歳ごとにクラスが分かれています。
陸連の大会では大学生以上は全て『一般の部』としてひとくくりにされるのですが、マスターズの場合は、M35(35~39歳クラス)、M40(40~44歳クラス)みたいな感じで年齢別に順位を競います。
ここが一番の違いですね。
ちなみに、マスターズは基本的には35歳以上の選手しかいません!!
(日本マスターズは登録自体は18歳からできますが、世界大会は35歳以上しかないし若くして登録する意味があんまりない)
陸上をやる上で最も不安に感じるであろう『若いバリバリの人と同じレースに出るのが恥ずかしい』っという心配はマスターズなら必要ありません。
誰でも、どんなレベルの人でも、安心して競技できるのがマスターズの魅力でもあります。
もちろんガチで記録を狙いにいく人もいますが、それぞれが目標を持ってやっている感じ。
大会に出るには『マスターズ登録』ってのが必要です
マスターズの大会に出るにはマスターズ登録が必要です!!
登録のやりかたは後述しますが、まずは「登録が必要」ってのだけおさえてください。
これはいわゆる選手登録で、それぞれに番号(ID)が与えられて大会にエントリーする時や記録の管理に使用します。
また、マスターズの大会に出る時には『陸連登録』も必要となっています。
これも後述しますが、マスターズ登録をすれば陸連登録もセットでついてくるので、あなたがやるべきことは『マスターズ登録をする』だけでOKです。
マスターズ公認と陸連公認は記録の扱いがちょっと違う
主催が違っても大会自体にこれといった違いはないのですが、1つだけ注意するべきなのは公認記録の取り扱いが違うということです。
そもそも陸上の大会には『公認大会』と『非公認大会』の2種類があって、『公認大会』での記録だけが陸連で有効な公認記録になります。
一般に言われる『公認大会』というのは『陸連の公認大会』のことです。一方で、マスターズには『マスターズの公認大会』っていうのもあります。
そして、陸連公認のマスターズの大会と、陸連非公認のマスターズの大会ってのがあるんです…
ややこしいのでザックリ言えば…
陸連の公認大会での記録は全世界で有効だけど、マスターズの公認大会の記録はマスターズでのみ有効っということになります。
記録の有効性はこんな感じ↓
大会カテゴリー | マスターズの 記録として |
陸連の 公認記録として |
マスターズの公認大会 (陸連公認) |
有効 | 有効 |
マスターズの公認大会 (陸連非公認) |
有効 | 非公認 |
陸連の大会 (陸連公認) |
有効 | 有効 |
市町村等の大会 (陸連公認) |
有効 | 有効 |
市町村等の大会 (陸連非公認) |
非公認 | 非公認 |
たとえば、マスターズの大会で東京選手権の参加標準記録を突破したとしても、陸連的にはその記録が認められずに東京選手権の申し込みには使えない場合もある。
ほとんどの人には関係のない話ではあるのですが、公認と非公認があるというのは頭に入れておきましょう。
そして逆の場合ですが、陸連の公認大会の記録はすべてマスターズの記録として申請することが出来ます。
まとめると…
・マスターズの大会は陸連では非公認の場合がある。
・陸連の公認大会の記録は全てマスターズでも有効。
ちなみに、陸連では大会の記録を勝手に公認してくれますが、マスターズの記録は自分で申請が必要な場合があります。
ややこしいですが、わかりますかね?
まあ、ほとんどに人にとっては記録が公認だろうが非公認だろうが関係ないと思いますので、あんまり気にしなくていいです。
マスターズ陸上のはじめかた
~やることは2つだけ!!~
やっといよいよここからが本題です!!
マスターズで選手として登録して陸上競技を始める方法を具体的にご紹介。
この通りやれば簡単に陸上デビュー出来ます!!
マスターズ陸上を始めるためのステップは…
①マスターズ登録
②大会エントリー
やるべきことはたった2つだけ!!面倒くさそうに思うかもしれませんが、実はマスターズデビューは超簡単なのです!!
地域のマスターズ協会によってホーページの完成度がかなり違うのでわかりにくい場合もあると思いますが、やることは基本的には一緒ですので参考にして頑張って下さい。
①まずはマスターズに選手登録しよう
まず、マスターズ協会に選手登録する必要があります!!
やることは名前と住所と年齢を書いてお金払うだけなので簡単です。地域で微妙に違いはありますが、だいたい一緒。
登録は居住地の『○○マスターズ陸上競技連盟』でします。
地域のマスターズのHPを見れば書いてあるはずですので手順に従って申し込みましょう。
たとえば東京ならこちらから登録できます(https://tokyomasters.org/entryguidance/)
ネットでちゃちゃっとできる場合もあれば、払込票に書き込んだりといった手間がかかる場合もありますが、そこまで面倒ではないとは思います。
ちなみに大会のエントリーも同じような方法でやることになるので、慣れておくとあとが楽です。
マスターズに登録すると『陸連登録』も一緒にしてくれる
マスターズの大会に出るには『マスターズの登録』が必要で、陸連の大会に出るには『陸連の登録』が必要です。そして、マスターズの登録をするには陸連の登録も必要です…
ややこしいことは考えなくても大丈夫!!
マスターズで選手登録をすれば、むこうが勝手に陸連登録もまとめて一緒にやってくれます!!
ってことで、マスターズでまとめて申請しておけば陸連登録は自分でやる必要はありません(その際には所属が『○○マスターズ』になります)。
陸連登録は自分で個人でやって、マスターズ登録だけお願いすることも出来ますが、それをする意味はあんまりない。
登録費用はだいたい8000円くらい(マスターズ登録と陸連登録を合わせて)です。
入会金ってのがあったりするので地域によって微妙に違いますが、だいたいそんなもん。
登録自体はいつでもできるのですが、登録は年度ごとになっているので途中で登録しても年度初めに登録しても費用は1年分かかります。また、毎年行う必要があり、登録費用もその都度かかります。
逆に、やめたい時は放っておけば来年からは勝手に登録が切れます。
②マスターズの大会にエントリー!!
マスターズに選手登録をしたらあとは大会に申し込めば試合に出ることが出来ます!!なんて簡単なんでしょう。
っと思ったらここがけっこう面倒なんです。
流れとしては…
・○○マスターズのHPで大会を探す
・要項を見て申込書に記入して送る
・参加費を振り込む(払込票で!?現金書留!?)
一応、これで申し込みは完了です!!
それぞれ詳しく見て行きましょう。
まずは大会を探せ!!
最初にして最大の難関がこの「大会探し」です。
やることは
①地域のマスターズのHPで『大会日程』のページを探す。
②大会要項のPDFを探す
③申し込み期限をチェック!!
これだけなのですが、探さないと見つからないと思います。選手登録しても大会案内があるわけではないので、大会に出たいなら積極的に大会を探しましょう。
ちなみに、マスターズは他県の大会にも出られますので、東京登録であっても神奈川マスターズのHPも要チェック。
また、大会には申し込み期限ってのがあって、大会の2カ月前くらいに要項がでて1カ月前くらいに申し込みが締め切られます。
なかには要項がでてから締め切りまで1週間くらいしかない場合もあります。
うかうかしてると申し込み期限が終わっちゃった!!なんてこともよくありますので、こまめにHPをチェックして要項が出たらすぐチェックするようにしましょう!
大会要項に沿って申し込みするのです…
要項がでたら中身をチェック!
大会の日時、開催種目、申し込み方法、参加費っといった申し込みに関する情報が書いてあるはずです、要項に沿って申し込みを行います。
専用の申し込み用紙がある場合、エクセルをメールで送る場合、払込票に全部書く場合など、やり方は地域や大会によってまちまちですので要項を良く見ましょう。
とにかく、申し込み用紙に必要事項を記入して期限内に送ればエントリー完了!!
申請記録によって組み分けがされますので、ここには目標記録や実績を書いておきましょう。だいたい同じくらいの記録の選手が同組になるはずです。
参加費用を振込めば申し込み完了!えっ現金書留!?
要項に書いてあると思いますが、
参加費用はカードではなく払込票か現金書留で支払う場合があります!
ネット銀行の振り込みで行ける場合もありますが、カードとか電子決済的なやつはたぶんできません。
払込票ってなに?どうやんの?って感じですが、郵便局にいけば嫌な顔されながらも面倒くさそうに教えてくれます。
現金書留の場合は申込書と参加費用を一緒に送る場合もありますので要項をよく見ましょう。
申し込み用紙を送って参加費を入金できれば申し込み完了!!
メールで送った場合は受付メールが返ってくるはずですので、あとは当日会場に行けば大会に出られます!!
分かりにくいけど80歳の人とかってこれちゃんとやってんですかね…
まあ、とにもかくにもここまでくればもう大会に出られたようなものです!
大会に必要なものは?
大会に申し込んだら『最低限必要なもの』を買いましょう。
・ランニングシューズ
・スパイク
・シャツとパンツ
これだけ!!
何も言わずにコレだけ買え!!
とりあえず、何も考えず何も言わずにこれを買いましょう↓
あとは競技場では競技場用のスパイクピンが必要なのでこれも買っておきましょう↓
買いましたか!?
ここで上げた商品は初心者が買って絶対に損にないグッズ。っていうか、最低限必要なもの。これ以外は本当になにも必要ありませんので、これだけ買っておけばあとは何も要りません。
とりあえずこれで大会に出てみて、他に欲しいものが思い浮かんだらそれはその時にはどんどん買い足していくようにしましょう。
陸上は基本的に何も道具が要りません。しかし、大会で走るにはランニングシューズとスパイクだけは絶対に必要です!!
また、ウェアはミズノかアシックスを買った方がやる気が出ます。
できれば大会当日は着替え用のシャツとレース用にゼッケンを付ける用のシャツの2枚は持って行きたいのですが、なきゃないでなんとかなります。
大会当日は寒かったら適当なジャージやスウェットを着て行きましょう。
大会当日はなにをすればいい?
これに関してはメチャクチャ長くなりそうなので省略!!
っというわけではなく、別の記事でめちゃくちゃ詳細に解説していますのでそちらをご覧ください↓
おそらく世界で一番詳しく大会当日の事を書いてある気がします。
大会当日はこの通りにやっておけば絶対に大丈夫!!っていう心意気で書いたので。
とにかく、コール漏れにだけは付けましょう!!
マスターズの大会でも陸連の大会でもやることは全く一緒です。
今回のまとめ
マスターズ陸上っていう社会人向けの陸上大会があります。
35歳以上から登録できるこのマスターズは、5歳刻みでクラス分けしてあるため同年代の選手との戦いが魅力のカテゴリー。
必ずしもタイムだけを追求する必要はなく、それぞれがそれぞれのやり方で陸上を楽しんでいます。
そんなマスターズ陸上、やってみたいけどはじめ方がわからない…って人も多はず!!
ってことでマスターズ陸上のはじめ方をご紹介しました。
そもそも、マスターズってのは普通の陸上と違うの?ってところは、厳密には違うけど、主催が違うってだけで普通の人にとっては同じと考えて差し支えありません。
唯一、記録の取り扱いに違いがあるのでそれだけは気に留めておきましょう。まあ、『走る』というところは全く一緒です。
マスターズ陸上のはじめかたは実に簡単で…
・選手登録
・大会申し込み
・大会出場
っという非常にシンプルなもの。HPが見ずらかったり申し込みがアナログだったりはするものの、良く読めば多分大丈夫です!!
陸上は必要なものが少ないため、最低限のシューズ、スパイク、ウェアだけを買っておけば他のものは何も要りません。
何か欲しくなったらそれはそれで買い足していきましょう。
はじめての大会当日は色々と不安だと思いますが、世界一詳しく書いた『当日の流れ』の記事を読んでもらえれば多分大丈夫!!
ってことで、あなたもこれでマスターズ陸上デビュー!!
何かわからないことがあればコメントでもツイッターでも書いてももらえればわかる範囲で答えますので、不安なら声かけて下さい。
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