【世界陸上東京】リレーメンバー6名は誰になる!?選考基準からメンバーを考える

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2025年の日本選手権が終わり、男子100mでは代表内定者が出ませんでした。世界陸上東京大会は9月開催のため、参加標準記録の有効期間8月までと長く設定されており、まだしばらくは誰が代表権を得るのかがわからない状況です。そんな中ですが、気になるのは4継のメンバーです。

ってことで今回は
男子4×100mリレーの代表は誰になる?選考基準と選考方法
をテーマにご紹介。

管理人調べによると、世界陸上東京のリレーメンバーは…
①サニブラウン(100m代表)
②栁田(100m代表)
③鵜澤(200m代表として)
④桐生(リレー要員)
⑤大上(リレー要員)
⑥井上(リレー要員)
補欠:西岡、愛宕
こうなるはずです!!

なんでそうなるのか?と言うのが今回のお話です。
リレーメンバーの選考は「速そうな奴を選ぶ」というわけではなく、一応ちゃんと基準があって、それに則って選考されることになっています。
その要項が『東京2025世界陸上競技選手権大会リレー種目日本代表選手選考要項』。こんなの普通は見たことないと思います。
そして、じゃあこれを読んめば選考条件を理解できるのか?っていうと、記載内容が結構あいまいなので読み込んでもいまいちハッキリしません。正直、これを読み込んで選考条件を考えるのは時間がもったいないです。ってことで、代わりに管理人が読んでポイントをまとめました!

ハッキリ言って、管理人もよくわかっていないところがあります。全然間違っていたらすみません。
今回の記事で間違っているところや認識違いがありましたら是非ご指摘ください。よろしくお願いします!!

 

男子4×100mリレーの代表選考の条件と対象選手

まず、世界陸上のリレーは16か国に出場権が与えられ、そのうち14か国は世界リレーの上位14か国に与えられます。日本は世界リレーで4位に入っているため既に出場権を獲得しています。
世界陸上のリレー代表についての選考プロセスと、選考の対象になっている選手をまとめます(7/7執筆時点の情報)。

選考プロセスと候補者

要項によれば、選考競技会として2種類が設定されています。

  1. 選考競技会(第109回日本選手権)
  2. 参考競技会( 広州2025ワールドリレーズ、 ワールドランキング対象競技会)

これについては、素直に読めば日本選手権の着順を優先して選出されるということになりますが、どんな場合に(2)で読むのかの条件の記載がないため、日本選手権の順位がどれほど重視されるのかは不明です。また、100mと200mのどちらを優先するのかも不明です。
いずれにしても、この選考競技会の成績を勘定して、リレー候補競技者が選出されます。

リレー候補競技者

『東京2025世界陸上競技選手権大会リレー候補競技者』の指定は以下の基準で行われます。

  1.  2024年8月1日~2025年8月2 日にリレー基準記録(60m6秒55(室内に限る)、100m:10秒08、200m:20秒26)を満たした競技者。
  2.  クミ2025アジア陸上競技選手権者。(100m,200m)
  3.  広州2025ワールドリレーズにおいて、上位14カ国に入った場合、その際に日本代表として派遣された競技者(補欠含む)。
  4.  第109回日本選手権者。(100m,200m)

注:管理人は読み間違えていたのですが、3の条件の(補欠含む)というのは派遣の補欠ではなく、現地入りしたけど走らなかった選手のことのようです。そのため、木梨選手と飯塚選手はこれに含まれないと思われます。

執筆時点(7/7)でリレー競技候補者は9名

日本選手権が終了した時点で、条件を満たしている選手は以下です。
1.基準突破者:サニブラウン(9秒96,24年8/6)、栁田(10秒06,25年5/18)、鵜澤(20秒12,25年7/6)、水久保(20秒14,24年8/18)
2.アジア選手権覇者:(栁田)、(鵜澤)
3.世界リレー代表:(サニブラウン)、西岡、井上、大上、愛宕、(鵜澤)、木梨(補欠)、飯塚(補欠)
4.日本選手権覇者:桐生、(鵜澤)

執筆時点(7/7)では9名がリレー候補者の条件を満たしています。この候補者のなかから、次の選考基準に則ってメンバーを選考していきます。
仮に、日本選手権以降で100m10秒08などをクリアする選手が出た場合には、その選手も選考の対象になるはずです。

選考基準

要項によると、選考基準は以下のように記載されています。

下記の各条件中の競技成績については、当該種目に係る成績のみ考慮する。下記の数字の若い順に優先する。
各リレー種目の代表選手は、下記の基準でリレーの特性を考慮して選考する。強化委員会が特に認めた場合を除き、リレーの準備のために強化委員会が計画し、参加を求めた遠征、競技会及び合宿に参加した者の中から選考するものとする。
引用:東京2025世界陸上競技選手権大会リレー種目日本代表選手選考要項

リレーの特性を考慮して選考する」っていうのがハッキリしなくて何でもありな気がするのですが、以下の数字の若い順に選考されていくはずです。

① 100m代表競技者
② 第109回日本選手権を最重要選考競技会とし、東京世界選手権リレー候補競技者の中から、リレーの特性と戦略を考慮して選考する。ただし、第109回日本選手権8位以内選手を対象とする。(対象種目は 100m、200m)
③ 選考競技会および参考競技会(100m/200m/4×100mリレー)の成績を総合的に勘案し、リレーの特性と戦略を考慮して選考する。

①は選考するまでもなく、世界陸連のルールで100mの代表者はリレーメンバーに含めなくてはなりません。また、今回の候補者をみると、②の条件を3名がクリアするため、③は適用せずとも6名を満たします。
そのため、候補者の中から②の基準で誰を選ぶのか?というのがポイントになるはずです。

 

選考基準を満たす選手

候補競技者がそれぞれどの選考基準を満たすかをまとめました。①については日本選手権で内定が出なかったので8月まで確定しないのですが、現状を鑑みて代表入りすると仮定しています。

①100m個人代表:サニブラウン(標準突破)、栁田(ランキング圏内)
②日本選手権8位以内:桐生(日本選手権1位)、大上(日本選手権2位)、井上(日本選手権4位)、鵜澤(日本選手権200m1位)
③成績:水久保、西岡、愛宕

鵜澤選手については、200mで代表に入っているためリレー要員ではなく200mの出場選手としてリレーメンバーに入れることができるます。そのため、実質的に3名(サニブラウン、栁田、鵜澤)はリレーメンバー入りが確定していると言えると思います。
そうなると、残りの3名は自動的に決まりますね。

世界陸上東京のリレーメンバーは…
①サニブラウン(100m代表)
②栁田(100m代表)
③鵜澤(200m代表として)
④桐生(リレー要員:日本選手権1位)
⑤大上(リレー要員:日本選手権2位)
⑥井上(リレー要員:日本選手権4位)
補欠:西岡、愛宕
選考基準に則って選出すればこうなるはずです。

仮に誰かが辞退となった場合には、水久保、西岡、愛宕の3選手から「リレーの特性を考慮して選考」して補填することになるはず。その場合には、世界リレー代表の西岡選手と愛宕選手のどちらかで水久保選手は優先されないことになるのでしょうが、西岡選手と愛宕選手のどちらになるのかは強化委員会次第でしょう…

選考方法は『選考基準に従って強化委員会が決める』

要項には、選考基準の次に選考方法について記載があります。

WA による参加有資格者発表後の選考(選考基準1)~3)2025 年 8 月 27 日以降予定)
:WA ルールによりリレー選手として選考される個人種目で選考基準に従って選考された選手とあわせ、強化委員会が原案を作成し、専務理事が承認することにより決定する。

ちょっと何言ってるのかわからないですが、選考基準に従って強化委員会が決めるそうです。
要項を読む限りでは、委員会の一存ではなく、基準通り選んで上で名前を出した6名になると思われます。

【まとめ】世界陸上のリレーメンバー選考には基準がある!

今回は、世界陸上東京大会のリレーメンバーの選考についてご紹介しました。

管理人調べではリレーメンバーは…
①サニブラウン(100m代表)
②栁田(100m代表)
③鵜澤(200m代表として)
④桐生(リレー要員:日本選手権1位)
⑤大上(リレー要員:日本選手権2位)
⑥井上(リレー要員:日本選手権4位)
こうなるはずです。補欠は西岡、愛宕の2選手が充てられるはず。

これは管理人が「これなら最強!!」と選んだわけではなくて、選考の要項『東京2025世界陸上競技選手権大会リレー種目日本代表選手選考要項』の内容からこうなるはずというメンバーを並べています。暇なときに要項を見ていれば30分潰せますよ。
ただし、この要綱だけだとあいまいな部分があって、管理人もイマイチわかっていないところがあります。もし、今回の内容で違う部分があれば教えていただけると助かります!

全然違ったらごめんなさい!!

 






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