100m10秒台を他の種目に換算すると?スコアで競技力をみてみよう
陸上は多くの種目があるのでどの種目の人が偉いというのはないことにはなっています。実際には100mの選手が偉いですが。
種目によってやっていることが全然違うので記録を比較することが難しい陸上競技ですが、100mの記録も幅跳びも記録も『スコア』というものに変換することで疑似的に種目間での競争が出来るのです。
そして、そのスコアというのは世界陸連(WA)が決めていて、それが2022年1月に改訂されました。
ってことで今回は
スコアで自分の記録を100mに換算してみよう!!
っというテーマのお話。
100m10秒台というと一般人にも通じる程のすごさがありますが、ではそれは幅跳び7mや高跳び2mあるいは砲丸投げ15mと比べるとどっちの方がすごいのか?
そんな疑問に一瞬で回答してくれるのがスコアです。
自分の記録をスコアに換算して他種目の選手にマウントをとってみましょう!!
100m10秒99は889点!
幅跳び7m00は922点で幅跳びの勝ち!!
幅跳び7mを跳んだときに10秒台のやつに『競技人口が違うんだから100m10秒台の方がすごい』っといわれてぐぅの音も出ない経験をした人もいるのではないでしょうか?
まあたしかに100mで10秒台の方がすごい気はしますが、そんな議論にもはや意味はないのです。なぜならスコアで比べられるから。
スコアに換算すると10秒99は889点、7m00は922点なので幅跳び7mの方がすごいのです!!
これからは10秒99より7m00の方が33ポイントすごいっと言ってやりましょう。
ちなみに922ptは100mでは10秒88で、889ptは幅跳びでは6m85です。そう考えると、7mってのはけっこうすごい。
そんな感じで、他の種目の記録を比べてマウト合戦ができるのがスコアという考え方。節目のポイントを紹介するので自分が100mに換算するとどれくらいの記録になるのかみてみましょう!!
スコアで100mと他の種目の記録と比べてみよう!!
100mの記録と他の種目の記録を表に並べてスコアを比較できるようにしてみました。
自分の記録が100mに換算するとだいたいどれくらいなのかを確認してみましょう!!
100m vs トラック種目
100mとトラック種目を比べよう |
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pt\種目 | 100m | 200m | 400m | 110mH | 400mH | 800m | 1500m |
1206pt | 10秒00 | 20秒09 | 44秒63 | 13秒25 | 48秒50 | 1分43秒95 | 3分32秒77 |
1040pt | 10秒50 | 21秒19 | 47秒08 | 14秒14 (1041pt) |
51秒85 | 1分49秒52 | 3分45秒06 |
946pt | 10秒80 | 21秒85 | 48秒56 | 14秒68 (947pt) |
53秒87 | 1分52秒87 | 3分52秒46 |
916pt | 10秒90 | 22秒07 | 49秒04 | 14秒86 | 54秒54 | 1分53秒98 | 3分54秒90 |
886pt | 11秒00 | 22秒29 | 49秒54 | 15秒04 | 55秒21 | 1分55秒10 | 3分57秒38 |
828pt | 11秒20 | 22秒73 | 50秒52 | 15秒40 | 56秒55 | 1分57秒33 | 4分02秒29 |
745pt | 11秒50 | 23秒38 (746pt) |
51秒98 | 15秒93 (746pt) |
58秒56 | 2分00秒65 | 4分09秒63 |
691pt | 11秒70 | 23秒83 | 52秒98 | 16秒30 | 59秒92 | 2分02秒92 | 4分14秒63 |
640pt | 11秒90 | 24秒27 | 53秒96 | 16秒65 (641pt) |
61秒26 | 2分05秒14 | 4分19秒53 |
615pt | 12秒00 | 24秒49 | 54秒45 | 16秒83 (616pt) |
61秒93 | 2分06秒26 | 4分22秒01 |
567pt | 12秒20 | 24秒93 | 54秒43 | 17秒19 | 63秒27 | 2分08秒48 | 4分26秒91 |
498pt | 12秒50 | 25秒59 | 56秒91 | 17秒73 | 65秒29 | 2分11秒84 | 4分34秒32 |
434pt | 12秒80 | 26秒25 | 58秒38 | 18秒27 | 67秒30 | 2分15秒18 | 4分41秒68 |
394pt | 13秒00 | 26秒69 | 59秒35 | 18秒62 | 68秒63 | 2分17秒39 | 4分46秒56 |
100m10秒台と200mは21秒台が同じくらいで語られることが多いのですが、スコア的には21秒台の方がだいぶレベルが高いことが分かります。
400mの大台である49秒台は10秒台とだいたい同じくらいなのでここはイメージ通りといったところ。
また、800mと1500mをみると大台である3分台より2分台の方が難易度が低いらしいです。800m専門で上を目指すなら1分55秒は必須か?
100m vs フィールド種目
幅跳び高跳びで大台と言われる7mと2mが100mの10秒9とだいたい同じポイントと言うことがわかります。
やっぱり大台はみんなが意識すべき記録なんですね。
100mとフィールド種目を比べよう |
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pt\種目 | 100m | 幅跳び | 三段跳 | 高跳び | 棒高跳 | 砲丸投 | 円盤投 | やり投 | ハンマー |
1206pt | 10秒00 | 8m32 (1208pt) |
17m39 | 2m33 | 5m78 | 21m42 | 67m89 | 87m33 | 80m19 |
1040pt | 10秒50 | 7m55 | 15m83 | 2m14 (1037pt) |
5m17 | 18m64 | 58m87 | 75m67 | 69m49 |
946pt | 10秒80 | 7m11 | 14m93 | 2m04 (949pt) |
4m83 (948pt) |
17m06 | 53m75 | 69m04 | 53m75 |
916pt | 10秒90 | 6m97 | 14m65 (917pt) |
2m00 (914pt) |
4m71 | 16m56 | 52m11 | 66m92 | 61m46 |
886pt | 11秒00 | 6m83 | 14m36 | 1m97 (888pt) |
4m60 | 16m05 | 50m47 | 64m80 | 59m52 |
828pt | 11秒20 | 6m56 | 13m80 | 1m90 (827pt) |
4m38 (827pt) |
15m07 | 47m30 | 60m70 | 55m75 |
745pt | 11秒50 | 6m17 (746pt) |
13m00 | 1m80 (741pt) |
4m07 | 13m67 | 42m75 | 54m82 | 50m36 |
691pt | 11秒70 | 5m91 | 12m47 | 1m74 (689pt) |
3m87 (5140pt) |
12m76 | 39m79 | 50m99 | 46m84 |
640pt | 11秒90 | 5m67 (641pt) |
11m97 | 1m68 (638pt) |
3m67 | 11m89 | 36m98 | 47m37 | 43m52 |
615pt | 12秒00 | 5m55 (616pt) |
11m73 | 1m65 (612pt) |
3m58 (616pt) |
11m47 | 35m61 | 45m59 | 41m89 |
567pt | 12秒20 | 5m32 (568pt) |
11m25 | 1m60 (570pt) |
3m39 | 10m66 | 32m97 | 42m18 | 38m75 |
498pt | 12秒50 | 4m98 | 10m57 | 1m51 (494pt) |
3m13 (499pt) |
10m57 | 29m16 | 37m26 | 34m24 |
434pt | 12秒80 | 4m67 | 9m93 | 1m44 (435pt) |
2m88 (435pt) |
8m39 | 25m63 | 32m69 | 30m04 |
394pt | 13秒00 | 4m47 | 9m53 | 1m39 (393pt) |
2m72 (394pt) |
7m71 | 23m42 | 29m83 | 27m42 |
100m10秒台が1つの目標となっていることを考えると、幅跳び専門の高校生が目標とすべき1つの記録は6m80だと言えるでしょう!!
100m11秒00(886pt)をひとつの水準として、これ以上選手であれば関カレ2部での標準が狙えるので大学でもある程度通用するレベルだと言って良いと思います。
『元陸上部』として将来人に体力自慢できるのは100m12秒00(615pt)です。陸上部に入ったからにはまずは615ptを越えることを目標に頑張ろう!!
ちなみに…
男子と女子ではスコアが違います。今回紹介したのは男子のスコアなので女子はこの表とはズレがあるのでご了承ください。
インドアトアウトドアでも違うので、詳細をみたい方はこのpdfをみると1日楽しめると思います↓
スコアテーブルpdf(World Athletics Scoring Tables of Athletics – Outd)
今回のまとめ
あまり知られていませんが、陸上競技は記録をスコア化することで種目間での比較ができるのです。
イメージ的に『大台』といわれている記録はスコアでみても他の種目の大台に相当する程度の記録で、各カテゴリーで勝負するにはそれぞれ大台を目指すというのが一つの目標になりそう。
100mで10秒台なら大学でもある程度走れますが、これは400m49秒台、幅跳び7m程度、髙跳び2m程度と言う感じでザックリと大台になる記録に相当する記録です。
種目選びというのは陸上人生においてかなり重要なものですが、種目選びに迷っているならいろんな種目を計測してみてポイント換算してみるとあなたがどの種目に適性があるのか分かるかも!?
ただ、やっぱり100m10秒台のやつは尊敬されるのでいくらスコアが高くてもマイナー種目よりメジャー種目の方がすごいよね。
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