【初心者】陸上競技場(トラック)のルール・マナーと使いかた~暗黙のルールも事故防止のために知っておこう!~

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陸上はトラックと呼ばれる『陸上競技場』を使って練習や大会をしています。
あんまりなじみがないかもしれないけど、公認を受けている「陸上競技場」と「ロードコース」は日本全国でなんと750か所以上あるんです!!
たぶん日本って人口比率では世界で一番競技場多いんじゃない?知らんけど。
公認競技場の中には大学のグラウンドなんかもあるので、全てが誰でも使えるってわけではないのですが、東京近郊なら1時間も移動すればどこかしら使える競技場に行けると思います

そんなに競技場だらけな日本に住んでいるのだから、市民ランナーも含めてどうせ走るなら競技場を走る経験をしてもらいたいもの。
しかし、競技場の使い方がわからない…トラックは敷居が高い…っと言う声をよく聞くのです。

ってことで今回は
【初心者でも大丈夫!】陸上競技場のルール・マナーと使い方
をテーマにご紹介。

部活だったら先輩や先生から最低限の事を教えてもらえますが、市民ランナーや大人から趣味で陸上をやりたいと思っている人にとっては「競技場を使う」っていうのが一つのハードルになってしまっていると思います。

しかし正しい使い方がわかっていれば競技場で走るのは何も怖くない!!
また、多くの人に陸上を楽しんでもらうためにはそれぞれがルール・マナーを守って競技場を使うことが大切です。
今回は、①使い方 ②ルール ③マナー っていう3段階で競技場の使い方をご紹介します。

 

 

①陸上競技場の使い方

最初に、どうやって競技場を使えばいいのか、行き方や入り方についてご紹介します。
自治体や管理会社によって料金や時間が違いますが、基本的には入り口でチケットを買って受付に出せば自由にトラックを走ることが出来ます!!
基本的には市民プールの使い方と一緒だと思ってください!!

競技場の使い方・たいていは公園が併設されてるから駐車場はたぶんある。
・予約は不要!!貸し切り日でなければ『個人利用』で入場できる。
・貸し切り日は個人利用は出来ないからネットで予定表をチェックしてから行こう!
・個人利用の料金は300~600円くらい。場所による。
・利用時間は1日フリーだったり2時間制だったりする。場所による。

・入口の券売機でチケットを買って受付で出したら入場できる。
・更衣室はたいていある。シャワーはないことも多い。
・ハードルや幅跳びなんかの「用具」も貸出ししてくれる。
・荷物は壁際に置きっぱなしな事が多いけど、貴重品はロッカー推奨。
・トラックが痛むからヒールの高い靴でトラックに入るのはNG。
・服装は自由。スパイクは履かなくても問題ない。

とりあえず、こんな感じですかね?
まあ、わからなければ受付の人に言えば教えてくれます。とにかく、競技場を使うのはとっても簡単!!

競技場は公共施設だから誰でも使える!

禅ではないですが、陸上競技場の多くは公営で「○○市立陸上競技場」みたいな正式名称のところが多いです。こういうところは、一般人が自由に使うことが出来る公共施設なんです。だから格安の利用料だけで自由に使うことが出来る。
たとえば駒沢公園にある競技場も「一般開放」として2時間450円で普通に入ることができるし、日産スタジアムも予約制ですが走ることが出来ます。川崎フロンターレのホームでゴールデングランプリの会場である等々力競技場も200円で個人利用できます!
また、ハードルや砂場、メジャーやストップウォッチも借りることが出来ます。貸し出しは無料がおおいけど100円とか取られる場合もある。

サッカーでは芝のグラウンドで試合することなんてなかなかできませんが、陸上の場合はプロ選手がレースしているのと同じ場所をたった数百円で走ることが出来るんです!!

長距離でも、レベルが低くても、スパイクを履かなくても使用OK!!

市民ランナー的にはトラックを走る人はちょっとレベルが高いイメージがあるそうです。
たしかに、トラックを走っている長距離ランナーはガチな人がほとんどな気がしますし、いわゆる「市民ランナー」な人ってほとんどいません。
ただ、それは使い方がわからないとか、行くほどのモチベーションがないだけかも。それであればこの機会にルールを覚えてトラックデビューしてみてはいかがでしょう?
ルールさえ守っていれば市民ランナーがトラックでグルグル走っていても大丈夫!むしろトラックはゴムで足に優しいので、市民ランナーみたいな人にはむしろロードよりトラックの方がいいような気がします。遅くてもルールを守って走っていれば迷惑にはなりません!
ただし、周りには人生をかけて練習している人がいるかもしれないので、ペチャクチャ大きな声でおしゃべりするのは控えましょう。誰でも使えるけど、ある程度の緊張感はもっていたほうがいい。

競技場に行くときは『貸切』に注意!!

注意点としては、「専用利用(貸切)」が入っている日は「個人利用」できません!!
競技場の使用予定はHPに公開されていて確認出来る場合が多いので出かける前にチェックしましょう。HPがない場合は電話で問い合わせ(昔はみんな電話してました)。
サッカーの試合とか大会の予約が入っている日は貸切なので個人利用はできません。場所によっては6~10月の土日はほとんどすべて貸切になっていて実質使えないようなところもあります。特にサッカー・ラグビーのチームのホームになっている競技場はダメな事が多いです。

 

 

競技場使用の②「ルール」と③「マナー」

競技場は誰でも使うことが出来ますが、当然やっちゃダメな事はあります。
ここでは、全国共通で常識となっているルールから、明文化されていないローカルルールまでいろいろと守るべきルールをご紹介。
また、禁止はされていないけど他の人に迷惑になることはやっちゃだめ。これを「マナー」と言うわけですが、一般的なマナーではなくてここでは『競技場特有のマナー』をご紹介します。

ルールについては破ると危険だし係の人に怒られる場合もありますので気を付けましょう。マナーに関してはわかってさえいれば難しいことはないので常識的な行動をしていれば多分大丈夫。「トラックは走るための場所!!」ってのを心に刻んで行動すれば問題ないはず。

②競技場の「ルール」

危険なことや、施設にダメージを与えてしまうようなことはルールで禁止されています。競技場の入口の柱に大きい看板があって禁止事項が書いてあるはずで、これは利用者が絶対に守るものです。
また、それに加えて利用のルールには書いてないけど守るべきルールがあります。

競技場のルール・レーンの横断は危険!渡る時には左右をよく確認してサッサと渡れ!!
トラックは反時計回りの一方通行!走ったらトラックの外を歩いて戻ろう
トラックの逆送はダメ!絶対!!
・スパイクピンはニードル禁止の所も多いので注意。タータンなら土ピンは禁止!!
・9mm以下の平行ピンならたいてい大丈夫だけど、7mm以下の所もあるから要確認
・1.2レーンやスタート付近はTT以外では閉鎖の場合もある。
・インフィールドの芝生には立ち入り禁止!!係の人にメチャクチャ怒られる…
・室内はスパイク禁止!!面倒でもシューズに履きかえて!
・ジュースや弁当等の飲食は禁止!

上記のルールを守っていれば怒られることはないはず!

特にひとつ、競技場デビューの際に注意すべきなのは、新品のスパイクには「土ピン」が付いているかもしれないので、競技場では必ず競技場用の「平行ピン」をに付け変えよう!!

尖ったピンはタータンを傷つけるので平行ピンしか使えない競技場が多いです。初心者用についている土用のピンはタータンでは使用禁止なので注意。

それ以外は常識的な行動をしていれば大丈夫なはず。
ルールは基本的には破ると他人に迷惑がかかったり怒られたりするものです。多くの人が使う施設ですので、ルールを守って使いましょう。

「危険なこと」をしないように気を付けよう!!

まず、一番に気を付けて欲しいはレーンを横切るときの安全確認です!!
トラックでは人が30キロ以上の速さで走っていて、過去には衝突による死亡事故もあります。
普通に生活をしていたら体感できないレベルの速さで人が走ってきますので、レーンを横切る時には意識して注意を払いましょう!
また、「トラックは走る場所」です!!走ったあとはレーンに座り込んだりフラフラ歩いたりせず、サッサとレーンから出ましょう。戻る時にはレーンの外を歩くようにしてください。トラックのギリギリまで壁が迫っている競技場の場合には、一番外側の壁際かインフィールドを歩きましょう。

当然、逆走もダメです!危ないよ。まわりに利用者がいなくてほぼ貸切で絶対大丈夫な状況ならまあいいのかもしれませんが、風が気になるならバックストレート行けばいい。
たまに「左回りだけだと体が傾く」とか「左右バランスが崩れる」っていうアホがいますが、アホです。

ピンが制限されていたり1.2レーンやスタート付近は使えないこともある

競技場は公共施設なので税金で管理されています。タータンの張り替えも税金。そのため、試合のルールではOKでも競技場によっては管理の為にNGになっていることもあります。
たとえば、『ピンの形状や長さ』に注意!!
タータン保護のためにピンに制限をかけている競技場はけっこうあって、練習(個人利用)ではニードルピンはNGなところも多いので注意!
平行ピンなら9mm以下ならOKなところがほとんどですが、たまに7mm以下のピンしか使えない場所もあります。
厳しい競技場だとクロノインクスの固定ピンがニードルピン扱いになってNGっていうちょっとやりすぎなローカルルールもあります。
「土ピン」はタータンならどこの競技場でもダメです。学校で使ったスパイクは必ずピンを付け変えてから使いましょう。

また、1.2レーンはタータン保護で閉鎖されていることが多いです。
中・長距離は1レーンを走るため、タータンは1レーンだけが極端に摩耗します。そのため、普段は1.2レーンにコーンを置いて封鎖しているんですね。
また同様に、100mのスタート付近もボロボロになるのでスパイクやスタブロが使用不可になっていることがあります。
ただ、係の人に「タイムトライアルで使いたい」って言えば使わせてくれます。

施設の保全のためには我慢も必要です

タータンはまあ多少削れるのはしょうがないというかスパイクで走れば削れるものなのですが、施設自体は数十年使うことが前提になっています。そのため、トイレや室内はスパイクでの立ち入りが禁止されているので気を付けましょう。
面倒くさくてもトイレに入る時にはランシューに履きかえて下さい。管理人は昔からすぐスパイクを脱ぐのでやったことないのですが、体感では半数近くがこのルールを破ってスパイクで室内に入って行きます…
そのため競技場の室内は穴だらけ。まあ、別に良いんじゃね?って気もしなくもないしもはや室内にもゴム張ったらいい気もするけど、ダメって書いてあるんだからダメ。そもそもスパイクが痛むぞ。脱ぐのがだるいならサイバーブレードを履こう。

あとは芝生にちょっとでも入ると烈火のごとく怒られるから注意!!
芝生はサッカーとかで使うために金をかけて専門のおじさんがメンテナンスしています。角っこを数センチ踏んだだけでも遠くからお「じさんが飛んできて怒鳴り散らされることもある。角っこであっても芝生には入るな…

 

 

 

③競技場の「マナー」

競技場の案内には書いてないけど競技場特有のマナーってのがあります。
共通認識として「暗黙の了解」があるから混雑していてもトラブルなく使えているのが競技場の実態。ここに何も知らない人が入っていくとトラブルになる可能性はありますよね。暗黙の了解とはいえ、混雑している時にはこれを守っていないとトラブルになりかねないし、なにより危険。
実際、織田フィールド(代々木にある超混雑している競技場)なんかはマナーが悪いっていうか、暗黙の了解が通じないので喧嘩している人がけっこういます。大人なんですけどね…
基本的には、「本気で頑張ってる人がいるからその人の邪魔をしない」ってのを心掛けていれば大丈夫。あとは譲り合いの精神です。

競技場の「マナー」・レーンや用具の独占はダメ!共用物は譲り合って使おう
・アップのドリルはあんまりレーンを使わ方がベター
・音楽を流すな!!
・長距離は1~4レーンを、短距離は3~8レーンという暗黙の住み分け
・「5レーンおねがいしまーす!」って聞こえたら5レーンを空けよう
・スタート練習をしているときには立ち止まって静かにしよう
・追い越しせずに済むように10秒待ってから走り出そう

・ハードルはアウトレーン(7・8レーン)を使ってくれ…
・レーンに入ったらサッサと走って、走り終わったらサッサと内側か外側に避けろ!!
・タータンで唾を吐くな~!!

そんなの当たり前じゃね?って思える人はマナーの良い人。しかし、実際に走っていると傍若無人な人ってのは結構います。
ただ、相手がマナー違反しているからといって喧嘩腰で注意するのはやめましょう。トラブルを避けて使うのもまたマナーです。マナー悪い人(大人)ってのは注意しても無駄です逆ギレされる。
この「マナー」は結構大事なので、それぞれ解説して行きます。

・レーンや用具の独占はダメ!共用物は譲り合って使おう

考えましょう。競技場は公共の施設ですので、レーンや用具は早い者勝ちじゃありません!基本的には使いたい人がきたら譲るか一緒に使うのがマナーです。
たとえば、アップで広がって4レーン分使ってドリルしちゃダメだし、すでにハードル使ってる人がいるのに横のレーンにハードル並べたらクソ邪魔だし、幅跳びの砂場は2本しかないから3人目以降は一緒に使って下さい。先に借りたとかそういうことじゃない。一緒に譲り合って使えばいい。仲良くお話しながら使う必要はないですが、ひと声かけて一緒に使いましょう。

でもそういうの言っても分かんない人は一定数いますので、そういう場合は別の練習しましょう。

・アップのドリルはできればレーンを使わない方がベター

朝イチならトラックを走る人がいないので別に問題ありませんし、空いていれば別に大丈夫ですので状況次第。
トラックで走ってる人がいる時間帯ならドリルはトラックの外側かインフィールドでやりましょう。レーンは走る人が安全に使えるようにできるだけ空けておくべき。

どうしてもレーンを使いたいなら7,8レーンか、使ってる人がいないなら幅跳びのピットを使うのがベターです。

・スピーカーで音楽を流すな!!

どこかのセミナーで聞いたのか知らないけど、ここ数年アップ中にスピーカーから音楽を流しているアホコーチがちょいちょいいます…
馬鹿か!!うるせえわ!!競技うんぬん以前に大人としてダメ。

学校でやるなら勝手にすればいいですが、競技場は自分達以外も使っていることを考えて行動しましょう。

・長距離は1~4レーンを、短距離は3~8レーンという暗黙の住み分け

長距離は周回するから内側を、短距離はその外側を使うのが暗黙の了解というか、自然です。
1.2レーンが閉鎖されている場合には中・長距離は3レーンを使うことが多いです。外側を使う必要もないですからね。
長距離で6レーンとかを周回するのは
(そんな人いないけど)邪魔なのでやめましょう。ジョグするならレーンの外で。
また、短距離が内側のレーンを使うのは問題ないし大外を走るより安全なので別に良いと思いますが、中・長距離の人がいそうなら短距離は外側のレーンを使う方がお互い気を使わなくて済むのでいいと思います。

【2023年2月追記】
実際に衝突事故にあった方からコメント頂いたので追記します。
「短距離が内側のレーンを使うのは問題ない」と言っていますが、語弊があったかもしれません。
これは規則上禁止されていないだけで、衝突のリスクがあるなら外側を走るようにして下さい。安全が確保できるなら内側でも問題ないと思いますが、長距離がいて内側を走るのがわかっているなら短距離は外側を走るべき。
とはいえ、外側は外側でスピードを出してると危ないので状況をよく見ましょう。それは安全の為で、自分だけでなく相手の安全も守るためです。
原則的には「ゆずりあい」でどのレーンを使っても良いと思いますが、避けられるリスクは避けるべき。
また逆に、長距離の選手も「インレーンだから自分優先!」ではなく、「短距離が走ってくるかもしれない」と頭の片隅において、少しだけ注意しながら走るようにしましょう。それで事故を回避出来るならばそれが一番です。
また、もし競技場で短距離と長距離で使用レーンが指定されているならば(書いてあるか、係の人がそう言うのであれば)そのルールが絶対です。

 

・「5レーンおねがいしまーす!」って聞こえたら5レーンを空けよう

大学生や大きい高校なんかだと声出し』をしてから走ることがあります。遠くから「5レーンおねがいしまーす」って聞こえたら5レーンを走ってくるので気を付けましょう。あ、返事はしなくていいです笑
これは5レーン行っても良いですか?って意味じゃなくて、5レーン行くからあけといてね!ってことですので、返事しなくても勝手に走ってきます。
声出しは別にしなくても良いのですが、200mを走ろうと思っている時に100mスタート付近でドリルしている人がいるような場合には声だししてから走った方が安全。

・スタート練習をしているときには立ち止まって静かにしよう

陸上のマナーとして、スタートの時には周りの人が止まるっていうのがあります。
マナー的にもそうだし、スタートする人は下しか見えていないのに全力で走りだすから激突リスクが高くてかなり危険なので周りが気を使うようにしましょう。
レースではシーーンと静粛にするのがマナーなのですが、練習の時にもセットしてる人の横でドリルとかするのはやめましょう。数秒待ってあげれば済むので、セットしたら止まって静かにしてあげましょう(多少プレッシャーになるかもしれませんが、そういうものです)。
待ってあげるとスターターの人に「ありがとーございまーす」ってボソっと言われると思う。

・追い越しせずに済むようにちょっと待ってから走り出そう

他人と並走するのは危険だし気持ち悪いのでやめましょう。
たとえば、100mを走り出そうと思ったらちょうど200mを走っている人がコーナーを曲がってきたとします。レーンが違うのでぶつかりはしないものの、今スタートすると途中で200mの人を追い越すことになる。
そんな場合、つまり、並走しそうなタイミングなら数秒待って相手がゴールしてから走り出すのがベターです。
こっちは認識していても向こうは前しか見ていないので急に横に出てきてぶつかる危険もあるし、相手の邪魔になるから。
考えればわかると思うけど、思いっきり200mを走っていたら100mのスタート付近で合流してくる人がいたら気になるし邪魔でしょ。
また、こっちが流しをしているところに200mの人が追いついてくるであろうタイミングであれば、200mの人を先に生かせてから流しをした方がベター。
ただ、メチャクチャ混んでる時はうまくタイミングを見てサッサといくしかない。

・ハードルはアウトレーン(7・8レーン)を使ってくれ…

ハードルって変な置き方するとめちゃくちゃ邪魔ですから気を付けましょう。
ハードルはできるだけアウトレーンに置きましょう!
もし、5レーンにハードル置いちゃうとコーナー出口半分塞ぐのでそれは実質的に5~8レーンを使っているのと一緒なので超邪魔です。
例外はタイムトライアル。400mHのタイムトライアルで15分だけ5レーンに置くとかなら問題はないです。
また、ドリルでハードルを置くときにもアウトレーンに置くか、できればドリルならレーンの外とかインフィールドでやった方が邪魔にならない。
また、ミニハードルも似たようなもので、5レーンに50mもミニハードル置いたら邪魔なので7.8レーン使いましょう。むしろミニハードルは遠くから見えなくて曲がってきたら置いてあることがたまにありますので気を付けて。ガラガラならいいですが。

・レーンに入ったらサッサと走って、走り終わったらサッサと内側か外側に避けろ!!

これは本当に気を付けて欲しい。市民ランナーが初めて競技場を使いたいって時にはこのマナーだけ守れば大丈夫だと思います。
レーンの中でスタートを待つのはやめましょう!!
特に市民ランナーのグループは気を付けて下さい。団体で走るのはいいのですが、レーンのなかで隊列を整えながらスタートを待つのはメチャクチャ邪魔です。インターバルなんかでスタートまで少し時間がある場合にはトラックの外で待って、レーンに入ったら数秒、長くても10秒くらいでスタートできるように心がけましょう。

また、ゴールしたら後方を確認してサッサとレーンから出ましょう!!
たとえどんなに疲れていても、レーンの中に座り込んじゃダメ!!とにかくトラックの内側か外側に逃げてからバタンキューしましょう。

・タータンで唾を吐くな!!

これは声を大にして言いたい。タータンで唾を履くのはやめてくれ!!
管理人も昔サッカーをやっていたのでツバ吐きたい気持ちはわかるのですが、やっぱり土で吐くのとタータンで吐くのとじゃ話が違う。短距離で唾を吐くってあんまりないのですが、長距離はロードとかでは普通にツバ吐きがちなので注意しましょう。

レーンに唾を履くのがダメなのは当然として、インフィールドだってフィールドの選手の競技スペースなんだぞ!特にやり投げや走り高跳びのスペースに吐くやつはギルティ。
長距離がレースで唾をペッペするのはまあしょうがないとしても、吐く場所を考えましょう。できれば練習ではツバ吐くのはやめて下さい。

 

【まとめ】競技場は譲り合って使えば怖くない!

日本全国、陸上競技場だらけなんです。
せっかく「走る」のが趣味なら短距離だろうが長距離だろうが、市民ランナーだって競技場で走ってみるとより楽しめるはず。しかし、『競技場を使う』っていうのにハードルを感じてしまう人もいます。
今回は競技場の使い方とルール・マナーをテーマに、競技場に不安を感じている人でもこれさえおさえておけば安心して競技場デビューできる!っていう内容をご紹介しました。
そもそもの「使い方」、守るべき「ルール」、暗黙の了解である「マナー」の3段階でポイントをまとめています。

使い方は、市民プールとだいたい一緒です。
入り口で券買えば入場して誰でもトラックを走ることが出来ます!HPで個人利用が出来る日を調べていけば一人でも簡単に入ることが出来て、市民ランナーや初心者であっても誰でも練習することができます。

ルールは、常識的に考えれば問題なし。
安全のためや、施設保全のために守るべき決まりで、スパイクを使う場合にはピンの種類や長さには気を付けましょう。7mmの平行ピンなら使えるはず。
一番気を付けて欲しいのは、トラックでは凄い速さで走っている人がいるので衝突しないように気をつける!!これです。トラックを横切る時には安全確認を徹底して、逆走などは絶対にだめ。

マナーは、他の人に気を使って使えば大丈夫。
「トラックは走る場所」を頭に入れておきましょう。走ってくる人が最優先で、走ってくる人の邪魔にならないようにふるまっていれば問題ありません。レーンに入ったらサッサと走って走り終わったらサッサと外に出る。
ドリルやアップでレーンを使うこと自体は問題ないのですが、他の利用者がトラックを走ってくるのであれば、外側やインフィールドを使った方がベター。
ハードルなんかの置物は7.8レーンを使わないと邪魔なので気を付けましょう。レーンも譲り合い。

~執筆後記~

ルール・マナーについてはこんな感じで大丈夫でしょうか?
長いし見ずらいな…追々もうちょっと見やすく改良していきたいと思います。

競技場ってあれだけ大きな施設が全国にこれほど多くあって、しかも土曜の午前中以外はほぼ利用者がいなくてガラガラっていうかなり特殊な施設なんです。陸上競技場としては100%赤字だろうし、この状況が続くとっていうか、現状が批判派の人に目を付けられたら閉鎖されるところも出て来るんじゃないかと思っています。
陸上やらない人からしたらに無駄な箱モノですからね…
国立競技場ですら陸上トラックを撤去するなんて話があるくらいですから。
では、競技場を無駄じゃなくするにはどうすればいいか?っていうと、多くの人が競技場を使うような社会になればいい!
約1000万人(!?)ともいわれている「市民ランナー」がもっと気楽に競技場を使うようになれば競技場の必要性にも説得力がでてくるはずなのですが、どうやら競技場を使うのに敷居の高さを感じている人が結構いるらしい。
ってことで、「競技場を使う」という不安を解消する為に今回の記事を書きました。

管理人は中学から陸上部なので、大人になってから初めて競技場に行くって言う人の不安があんまり分からないってのが実際のところです(笑)
っとはいえ、使い方は非常に簡単なので入り口でチケット買って入るだけなので、1回行ってみれば不安が取り越し苦労だったと思えるはず。市民ランナーでロードばっかり走っている人やトラックはレベルが高い人のものだと思っている人も、むしろトラックの方が足に優しいので是非一度トラックで練習してみてほしい。

 






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