日本メーカー(ミズノ・アシックス)と海外メーカー(ナイキ・アディダスなど)のスパイクの最大の違いはなんでしょう? そう、ピンが違うんです。プレートとか以前に、そもそもついているピンが違う。 海外メーカーは『ニードルピン』が、ミズノ・アシックスは『平行ピン』が標準採用されており、海外スパイクを買ってビックリした人も多いでしょう。 海外にはそもそも平行ピンがないそうで、世界的にはニードルピンが普通らしい。日本では数年前までルールでニードルピンが禁止されていたこともあり、今でも日本メーカーのスパイクは平行ピンを使用していて、ニードルピンは用品店でもほとんど売っていません。 また、ニードルピンは刺さりやすいので抵抗が少なくてグリップが良いのですが、タータンへのダメージが大きいため日本の競技場では今でも使用を禁止しているところもあります。(そのおかげで日本は高反発のタータンが多いらしいです) そんな ...

2023年6月29日、待望のアシックス厚底スパイク『メタスピードSP』が発売となりました。 依然としてナイキ『マックスフライ』とアディダス『プライムSP2』の2強状態ではあるものの、本格的なハイパースパイク時代真っただ中!! でも、厚底スパイクって必要!? あなたの力を本当に引き出してくれるのは、最新の厚底じゃなくてもっと扱いやすい薄底スパイクなんじゃない!? ってことで今回は 【2023年】今が買いドキ!!「ジェットスプリント2」をすぐ買え!! をテーマにご紹介。 厚底スパイクはあいかわらずの品薄で入手困難。価格も平気で3万近くして、10年前くらいのスパイクからしたら倍くらいの値段です... しかし!!ほとんどの選手にとって実は薄底スパイクで十分なんじゃん!? 翻って考えると、今の『厚底ブーム』の裏では『薄底投げ売り』が起こっているんです!! 紹介している値段は執筆日(2023.06.3 ...

『厚底』と言えばナイキのヴェイパーフライ。 2017年、ヴェイパー登場当初は色モノ扱いだったものの、たった数年でマラソン界は薄底がほぼ完全に淘汰されいまやマラソン=厚底シューズが常識に。その波は短距離スパイクにも波及し、現在の短距離界ではナイキ「マックスフライ」、アディダス「プライムSP2」が世界大会で猛威をふるっています。 ちょっと期待外れだったけどミズノも「エックスブラストNEO」をリリースし、残るはアシックス... そこででてきたのが 100m世界チャンピオンフレッド・カーリーとアシックスの契約!!からの新型厚底スパイク発売!! カーリーの他にも山縣選手も履くことが発表されたりとチラチラと露出していた新型スパイクでしたが、諸々発表になりました。 ってことで今回は アシックスの新型厚底スパイク『メタスピードSP』が出るぞ!! をテーマにご紹介。 やっとですね。アシックスの新型厚底スプリ ...

この記事は2023年版です。2024年版はこちら↓ 陸上で一番重要な道具であるスパイク。 種目や用途によって選ぶのはもちろんですが、レベルによっても最適なモデルがあるはず! ってことで今回は 中級者におすすめの陸上スパイクは? をテーマにご紹介。 巷にあふれる「おすすめ20選」みたいなのはほぼ全部ウソ。だって、そんなにいっぱいスパイクの種類ないもん。ってことで、管理人が実際のおすすめ情報をご紹介します。 以前にも似たテーマの記事を書いたのですが、情報が古くなりつつあるのでバージョンアップ。できるだけシンプルに、これがこう良いっていうポイントをお届けしたいと思います...     まずは【定番】 ①SPブレード ②エックスブラスト ③エックスレーザー この3モデルから選ぶのがおすすめ まずはなにはなくとも日本メーカーの中級者向けモデルを選ぶのがおすすめです。3系統あって. ...

陸上スパイクは、大きく「専用スパイク」と「兼用スパイク」に分かれています。 専用っていうのはタータン(競技場)だけで使えて、兼用ってのはピンを付け変えればタータンでも土(校庭)でも使えるって言う意味。 そして兼用スパイクは”初心者向けオールラウンド”とも呼ばれ、全種目に対応しています。 兼用スパイクは2023年のラインナップではミズノから2種類「Xファースト」と「Xスピリット」が、アシックスからは3種類「エフォート」と「ヒートスプリント」と「ヒートフラット」が出ています。 ってことで今回は アシックスの初心者向けスパイク「ヒートスプリント」と「ヒートフラット」はなにが違う? をテーマにご紹介。 兼用スパイクはどれも初心者向けオールラウンドなので、シューズチャートでは短距離のみならず跳躍や中距離にも対応しています。 全種目に対応してるなら1種類あればいいんじゃない?って感じですが、なぜかアシ ...

世陸ブダペスト大会のある2023年、アシックスはなんと100mチャンピオンのフレッド・カーリーと契約しました!! そして、カーリーは厚底カーボンっぽいアシックスの新型スパイクを試合で使用しており、いよいよアシックスも厚底スパイクをリリースか!?っていうのが2023年春(執筆時点)の現状。 ってことで今回は 2023年スパイク事情~アシックス編~ をテーマにご紹介。 新作 ・メタスピードLD LE モデルチェンジ ・ヒートスプリント13 ・ヒートフラット12 継続 ・メタスプリント ・ソニックスプリントエリート2 ・ジェットスプリント2 ・SPブレード9 ・サイバーブレード16 ・エフォート13 ・コスモレーサーMD2 ・コスモレーサーLD2 ・ガンラップ2 ・メタスピードLD 廃盤? ・ハイパースプリント ・ハイパーMD ・ハイパーLD とにかく今年はカーリーモデルが出るのか!?が最大の注 ...

次世代短距離スパイクとして2022年にミズノが出したのが『Xブラストネオ』という厚底スパイク。 歴史的な日本メーカー初の「厚底スパイク」であり、ミズノ史上最強の反発力をもつというこのモデルですが、この時代のトップ選手はすでにナイキ・アディダスにどっぷり!! さらにはミズノの選手ですらXブラストではなく別の特注モデル(インクスの厚底版)を履くというなんとも残念なスパイクなのです。 ってことで今回は ミズノ『Xブラストネオ』レビュー!!ガチガチプレートと厚底がもたらす反発力は別次元!! をご紹介。 いよいよというタイミングでミズノがリリースしたのは誰もが望んでいた「インクスの厚底版」ではなく、この『Xブラストネオ』なる謎のモデル。管理人も最初は「これじゃねぇ...」っと思わざるを得ませんでした。 スペック的には重量がかなりあり、さらに値段は3万弱。ナイキ・アディダスがあるなか、あえてミズノを選 ...

あまりシェアが高くないようですが、管理人はエックスシリーズのプレートをかなり気に入っています! なかでも、柔軟性が高くて足への負担が少ない『Xレーザー』は、練習から試合までを1足でこなせる理想的な中級者向けスパイクなんです。 ってことで今回は 【スパイクレビュー】 Xレーザーエリート2は「高い柔軟性」と「適度な反発」で中級者におすすめしたいスパイクだ!! をテーマにご紹介。 日本メーカーの中級者向けスパイクといえば、アシックスのサイバー/SPブレードが定番だし、管理人もおすすめを聞かれたらブレードを紹介しています。 でも、管理人が実際に履いて「これいいなぁ...」っと思うのは今回ご紹介する『Xレーザー』なんです。他の上級者向けスパイクと比べても遜色ない履き心地や接地感覚を持っていて、それでいて足への負担が軽い。 サイバー/SPブレードを越えるようなポテンシャルを持ちながらも、全然評価を得て ...

【2024年2月更新】 事件は2021年。 それまでミズノの中・上級者向けシリーズだった「ジオシリーズ」が廃止され、かわりに「エックスシリーズ」がラインナップされました。 この「Xシリーズ」は特殊な技術で同じ形状ながら硬さの異なるいろんなスパイクを作れるという画期的なものだそうその詳細は特許なので誰でもみることが出来ます(特許6903088)。 で、 ミズノは同じプレートで見た目がそっくりなのに性格が違うスパイクをリリースしまくってしまうのです! その結果、Xシリーズはどれを選べばいいのかわからない!! ってことで今回は ミズノ『Xシリーズ』の違いはなに? 「ブラスト」と「レーザー」 「エリート」と「ネクスト」 さらには「厚底」と「薄底」では何がどう違う? をテーマにご紹介。 管理人はXシリーズをけっこう気に入っていて、3足買っています。 Xシリーズは見た目はそっくりでも履き比べると全然違 ...

管理人、『Xレーザーエリート』と『Xブラストネオ』を新たに購入しました。 で、それぞれのレビュー記事を執筆中なのですが、Xブラストネオがすごかったのでとりあえずそのすごさを伝えたくて先にこの記事を書きました。 ってことで今回は Xブラストネオはすごいスパイクだから在庫あるうちにかったほうがいい!! っていうお話です。 正直言って、Xブラストネオが出たときにはこれじゃない感ありましたし、誰もが飯塚選手が履いてるインクスの厚底バージョンを望んでいたことでしょう。管理人も厚底インクスがいいです。 しかし、Xブラストネオはこれはこれでいい!! これじゃないとか言ってごめんなさいミズノさん。 今回はファーストインプレッションってことでさわりだけ。今回は取り急ぎそのすごさだけご紹介します。 詳しいレビューは別記事で書きますので詳細はそちらでお願いします。     2022年モデルは ...

ヴェイパーに端を発する『厚底問題』ですが、近年はさらにややこしさが増して誰も特しない状況になっています。 ザックリ言うと、トラックでは24年までは短距離が20mm以下、中・長距離が25mm以下、フィールドが20mm以下で三段跳びは25mm以下のシューズが許可されています。 ややこしい... で、この規制がかかる前の設計のスパイクは20mmを超えているものもあったり、三段のスパイクを幅跳びで使うと失格になったりなんてことが世界のトップレベルですら起こっています。 そして、先日室内で8m40という超高記録を叩きだしたテントグルーもまたこのルールの犠牲となったのです。 ってことで今回は 長距離スパイクで8m40を跳んだテントグルーの記録が取り消しに! をテーマにご紹介。 スパイクは世界陸連(WA)が公表しているシューズリスト(ここのWorld Athletics Approved Shoe Li ...

陸上ではだいたい12月~3月を「冬季練習」として鍛練期と位置付けて練習します。 ザックリいうと冬季練習っていうのは走り込みがメインで質を落としてでも量を重視する期間。ただ、冬季練習と一口で言っても1月ごろと3月ではやることが変わるし、レベルによってもメニューは変わります。 冬季練習(幅跳びメインですが)については別記事で書いてますので、そちらに目を通しておくとだいたいどんな感じかわかると思うのでご参考下さい↓ そして、どんな冬季練習にもついてまわる話題が『冬季練習ではスパイクを履くか?シューズを履くか?』っという問題。場合によってはコーチからスパイク禁止令がでることも。 ってことで今回は 冬季練習はでスパイクとシューズどちらを履いて練習するべき? をテーマにご紹介。 今回は練習の内容ではなくて何を履くか?って話です。 多くの指導者が冬季練習ではシューズを推奨しているし、名門校では半年近くス ...

【2023年5月更新】 陸上競技は基本的にはルールが非常に分かりやすいのですが、『靴底の厚さ』に関する規程に関してはちょっと厄介でトップレベルの選手でも失格者が出ました。 内容自体はそれほどややこしいわけではないのですが、一般に薄底だと思われているシューズでも使用できなかったりと、ほとんどのシューズがトラックでの使用できず、これまで「薄底」の認識だとアウトになる感じ。 中・長距離は25mm以下なのですが、短距離はさらに厳しい20mm以下なので実質的にスパイクが必須となっているのが現状。 ってことで今回は 【25mm】厚底ルールに適合のシューズはどれ? をテーマにご紹介。 高校生や中級者以上ならほとんどの選手がスパイクを履くのであんまり気にしなくてもいいのですが、中学生や初心者だと練習も試合もシューズだけで全てをこなすこともあるでしょう。 そんなときに要注意なのがこの厚底のルール。もしかする ...

陸上競技が最も盛んなのは高校の部活でしょう。高校から陸上を始める人や、中学でもちょっとはやってたけどガチでやり始めたのは高校からって人が多いのが高校の部活。初心者から上級者までが入り混じって走るのは高校生ならではの光景です。 そんな高校陸上部ではレベルによって使用しているスパイクが様々で、先輩と同じスパイクを買ったのに自分には全然合わなかった!!なんて場合もあるでしょう。 ってことで今回は 高校生におすすめのスパイクはどれ? をテーマにご紹介。 初心者から中級者が最適なスパイク選びができるようにレベルや使い方によるおすすめモデルをご紹介!!上級者は自分で考えて下さい。     『SP・サイバーブレード』か『エックスブラストネクスト』が最適解!? 最初に、多くの高校生には『SP・サイバーブレード』か『エックスブラストネクスト』が最適だと思います! それぞれアシックスとミズ ...

陸上スパイクは毎年新しいのが出たり色が変わったりします。で、この毎年の変更が積み重なって歴史となるのです。そしてどのモデルがいつ出たのかっていうのは数年後に見るとけっこう興味深くておもしろい! ってことで今回は 2022年スパイク事情~アシックス編~ をご紹介。 ミズノからは7モデルが新しく出るのですが、アシックスの新作は2モデルだけ。 アシックスは「ピンレス」を頂点としたラインナップがほぼ出そろった感じがしますので、しばらくは大きな変更はないかも。 とはいえ、今回はアシックスでたぶん一番売れているであろうエフォートが大きく変わっています! ちなみに、2022年のカラーはグリーン+蛍光イエローで、前年のサンライズレッドと比べるとかなり渋くて落ち着きのある感じになりました。 世陸代表のユニフォームは引き続きサンライズレッドなのでかなりバランス悪い気がしますが、そのあたりのダサさが日本企業っぽ ...

6月9~12日の日程で開催さえれた第106回日本選手権。 今大会の跳躍種目では橋岡選手が8m27を跳んで標準の8m22をクリアして代表内定を決めるなど、特に男子走り幅跳びは風にも恵まれ史上稀にみるハイレベルな試合となりました。 また、女子幅跳びの秦選手も標準クリアはなりませんでしたがランキングでの出場権獲得が濃厚です。 そんな日本選手権で気になるのが選手の足元、スパイクですよね。 ってことで今回は 2022年日本選手権の幅・三段のスパイクはミズノとアシックスどっちが人気? をテーマにご紹介。 世界大会だとナイキ・アディダスがほとんどでたまにプーマの選手がいる感じで、ミズノ・アシックスを履く選手はほとんどいないのが現状。 しかし、日本メーカーのスパイクが性能で劣っているわけではありません。 日本選手権に目を向けると黄色いスパイク、ミズノのフィールドジオを履く選手が目立っているのです... ...

陸上スパイクは毎年新しいのが出たり色が変わったりします。で、この毎年の変更が積み重なって歴史となるのです。そしてどのモデルがいつ出たのかっていうのは数年後に見るとけっこう興味深くておもしろい! ってことで今回は 2022年スパイク事情~ミズノ編~ をご紹介。 2021年にXシリーズを出したミズノなのですが、2022年はなんとミズノから7モデルもの新モデルが出ます!! 出たばっかりのXシリーズが早くも2代目になるのです... そしてエフォートに押され気味な初心者向けモデルもテコ入れ!!     2022年ミズノ【新作】(7モデル!!) 2022年はなんとミズノから7モデルもの新モデルが出ます!! ・エックスブラストNEO ・エックスブラスト エリート2 ・エックスブラス トネクスト2 ・エックスレーザー エリート2 ・エックスレーザー ネクスト2 ・エックスファースト ・ ...

アシックスの幅跳びスパイクは大幅なモデルチェンジをおこなったものの、ネジ山の強度不足で回収となっていました。 そしてもろもろの問題を解消してやっとでてきたのが『ロングジャンププロ3』です。 このモデルは世界唯一の「フラットな幅跳びスパイク」で、スパイクにフラットさを求めるなら第一候補になるはず。 でも、最大の特徴である「フラット構造」は他のスパイクと感触が大きく違うから失敗したらいやだなぁ... 大丈夫!!管理人が人柱になって良いところ悪いところをチェックします!! ってことで今回は アシックス『ロングジャンププロ3』レビュー をご紹介。 フラット+硬いプレートの組み合わせによってクセの強いモデルとなったロングジャンププロ3ですが、扱いやすさはどうなのか? そして結局、フィールドジオLJと比べてどっちがいいのか!? ロングジャンププロ3はクセはあるけどとりあえず買って損はないスパイクだ!! ...