陸上スパイクの最大の特徴は『ピン』がついていることでしょう。国産スパイクは並行ピンがついており、海外のスパイクにはニードルピンがついています。それぞれのピンには特徴があり、シューズとの組み合わせによって走りの良し悪しを左右するであろうけっこう大事なパーツです。 当ブログでもなんどかスパイクピンについての記事を書いています。 今回は 速く走りたいならニードルピンがおすすめ!! っていうことでニードルピンの良さをご紹介。トップ選手でも並行ピンを使っている選手とニードルピンを使っている選手がいますので実際のところどっちでもいいのですが、ニードルピンを使うと走りがブラッシュアップできるかも?   ニードルピンは走りやすい!! ニードルピンっていうのはこういうやつ ニードルピン 7mm 50本 陸上競技用ピン 先端がとがっていて、7mmが標準ですが中には5mmのものもあります。ねじ山部分は ...

陸上のスパイクはミズノかアシックスのどちらかを選ぶ人が多いと思います。最近はナイキ・アディダスもかなり勢力を伸ばしていますが、学生の間ではやっぱり国内メーカーが人気です。 ミズノ派、アシックス派と派閥が生まれるスパイクですが、そもそもこの両メーカーにはどんな違いがあるのでしょう? ってことで、今回は ミズノとアシックスのスパイクは何が違う? についてご紹介。ちなみに私はミズノ派です。     ミズノとアシックスの設計の違い ミズノとアシックスを比較する上で、まずは設計が違う部分を紹介します。 紹介するポイントは ①接地 ②かかとのカップ ③足幅・足型 ④アッパー これらの微妙な違いが、アシックスとミズノの違いです。 ①接地はミズノはフォア、アシックスはフラットな傾向 フォアフット系が欲しければミズノを、フラット接地系が欲しければアシックスを選ぶと良いかもしれません。 メ ...

陸上の花形である100m。専門にしている人口が一番多く、すべての陸上競技の基本となるのが100mです。どれだけ100mを速く走れるかが陸上選手としてのレベルを決めると言っても過言ではないでしょう。 何も考えずに陸上部に入った人はとりあえず100mを走らされるので、そのまんまずっと100mをやり続けるという人もたくさんいます。 1年前に100mでオススメのスパイクをまとめた記事を書きました↓ しかし、スパイクは水もの。特にオリンピックイヤーであった2020年はニューモデルが出るなどしてちょっと情勢が変わってきました。 ってことで、今回は 100mでオススメのスパイク2020年版 をご紹介。 いろいろな種目があるなかで、ショートスプリントに絞ったお話。例によって初心者から中級者スプリンターにむけて2020年のスパイク事情をかんがみたオススメのスパイクをご紹介します。     ...

陸上競技で使われる数少ないアイテムであるスパイク。スパイクの善し悪しが走りの善し悪しを決めると言っても過言ではありません。 スパイクにこだわる陸上選手は非常に多く、各メーカーから特色あるスパイクシューズがいろいろとラインナップされています。種目や走り方に応じて自分に合ったスパイクを選ぶというのも陸上競技の楽しみとも言えましょう。 で、そんな陸上のスパイクには、その名の通りスパイクピンがついています。当ブログでもピンについては何度か記事にしています↓ 陸上にこだわり、スパイクにこだわるのであればピンにもこだわるのは自然な流れ。 今回は、 スパイクピンの選び方 をご紹介。自分の走りにあったスパイクピンを選べばちょっとだけ記録が良くなるかも!?     ピンの長さで走りが変わる!! ピンを考えるうえで、まず最初に考えるのは長さです。 ニードルピン(あとで説明します)だと長さは ...

いよいよオリンピックイヤーとなった2020年。 日本メーカーは特に気合を入れないといけない年ではあるのですが、2020年の各メーカーのスパイク事情はどうなっているのでしょうか? 毎年その年のスパイクラインナップをあつめてまとめていますので、2020年版もまとめました!! ってことで、 2020年スパイク事情 アディダス編 です!     アディダス ボルトが引退したことによってプーマの存在感は薄れ、ナイキとアディダスが現在の2強です。しかし、コールマン、フレイザープレイス、アッシャースミスなど、トップを争う選手はナイキが多くのシェアを占めています。 アディダスは、ノア・ライルズとプロ契約を結んでおり、ライルズの活躍次第でこの先のアディダスも決まります。 アディダスのスプリントスパイクと言えば硬くて傾斜がきついことが特徴で、2020年モデルもイメージそのままです。一度アデ ...

ニューバランス(以下NB)のスパイクは日本では激レアです。取り扱っていない販売店も多く、おそらくは公式に国内販売はされていないと思われます。 学生スプリンターなどのガチ勢はあえて選ぶことはないであろうNBですが、女子400mHで世陸ドーハ銀メダルのマクローフリン選手が着用するなど、国際大会ではNの文字が入ったシューズを目にすることも多いのです。 かくいう私もSD100という軟らかいモデルを1足持っていて、かなり履き心地が良くてお気に入り。 SD100のレビューはこちら↓ このSD100はなかなかいいスパイクでありながら反発が全くないというわりと致命的な欠点がありました。 そこで私が手を出したのがSD100よりも反発の強い短距離向けモデルであるSD200というモデル。またの名を『VazeeSigma』です。 今回は NBの短距離スパイクVazeeSigma(SD200)をレビュー!! 日本で ...

アシックスのピンなしスパイクといえば2018年にそのプロトタイプが発表され、一部で話題になっていました。 次世代スパイクとして開発されているこのピンなしスパイクは、その名の通りピンを持たずに突起でグリップするという新しいコンセプトのスパイク(スパイクがついていないのでスパイクと言っていいのかはわかりませんが、便宜上スパイクとします)。       アシックスのピンなしスパイクとは? スパイクというのは陸上に限らず地面にピンが刺さることでグリップを得るシューズです。陸上の場合はピンには針が使われていて、ゴムのトラックにピンが刺さることで強烈なグリップを発生しています。 普通のスパイクにはピンがある 従来型の桐生選手のスパイクはいわゆるフラット走法向けで、スパイクの傾斜が緩くピンが走りを邪魔しないような配置と本数になっているのが特徴です。 一般的なスパイクがこちら ...

かつてはミズノかアシックスが大半を占めていた陸上スパイクですが、ナイキやアディダスのスパイクは競技場でもみる機会も増えました。 しかし、ニューバランスとなると、ごく一部のショップの隅っこにちょっと置いてあるだけ。 現役の学生選手が履いているのなんてまず見ないです。 普通の人はニューバランスに手は出さないですよねぇ... まあ、私は買いましたけど!! 今回は、普通の人は気にすらならないマニアックすぎるニューバランスのスパイクをご紹介します。 モデル名は 『SD100v』 だと思うのですが... 日本で正規販売されていない(?)ので、本当の名称はわかりません!! NBのSD100vってことで話を進めます。SD100シリーズのちょっと古いモデルだと思われます。 日本ではMSD100で売ってるようです。 ニューバランス MSD100 SPIKE MSD100F2D posted with カエレバ ...

国際大会を見ているとアディダスとナイキのスパイクがほとんどのシェアを占めています。三段跳びのトップ選手であるクリスチャン・テイラーもアディダスを履いています。 海外スパイクは外れがあるのでなかなか手が出にくいかと思いますが、ナイキズームLJ4は実際に履いてみてもなかなか良いスパイクでした。 アディダスの幅跳びスパイクはどうなのでしょう? アディダスのスパイクって、気になるけど日本ではほとんど売られていないのが現状です。 ネットでもレビューは全然なさそうですね... 私は競技ではなく趣味として陸上をやるようになったので、こういう意味不明なスパイクにも手を出せるようになり、アディダスの短距離スパイク『アクセラレータ』も履いています(レビューはこちら)。 今回も私が人柱としてアディダスの幅跳びスパイクをレビューします。 ていうことで、今回はアディダスの幅跳びスパイクである『adizero LJ』 ...

日本選手の多くが愛用していて、現在のトップである橋岡選手も使用しているミズノの幅跳びスパイク。 これまた、トップ選手のものとルックスはまったく同じものが市販されています。 幅跳びをやっている人であれば誰しもがミズノかアシックスで悩むものかと思いますが、 今回はミズノの幅跳びスパイクである 『フィールドジオ LJ』 を評価してみます。 まず最初に言っておきますが、 私はミズノ派です!! 学生時代からずっとこのフィールドジオLJを愛用しております。三段用もフィールドジオAJを使っていました。 私の幅跳の感覚はフィールドジオの感覚を前提に形成されています。ちなみに、『LJ』は幅跳び用『AJ』は三段跳び用で、見た目はほぼ一緒ですがソールのクッションの厚みが違います。 ミズノ フィールドジオ LJ-C posted with カエレバ   楽天市場 Amazon Yahooショッピング   ...

世界大会なんかでは多くの選手が履いているナイキの幅跳びスパイク。 細かいオーダーはわかりませんが、ルックスはまったく同じものが市販されています。 国内ではミズノかアシックスのスパイクを履いている選手がほとんどですが、ナイキの幅跳びスパイクが気になっている人も多いはず。 でもネットをみてもレビュー記事は見当たらない。 私が人柱になりましょう!! ナイキの幅跳びスパイクである 『ZOOM LJ 4』 を買いましたので評価してみます。  このスパイク、予想に反して結構良かったんです...   幅跳びスパイクは他にミズノとアディダスもレビューしています。 (フィールドジオLJをレビュー) (アディゼロLJをレビュー)         ズームLJ4はこんなスパイクだ!! まずは外観からみていきましょう… ルックスはかっこいい!! さすがのナイキ。デザ ...

【2021年版にアップデートしました】 陸上競技のメイン種目で競技者人口も一番多い短距離。なかでも100,200mが専門という人は大勢いると思います。 そして陸上スパイクで最もラインナップが豊富なのが短距離スパイクです。 短距離スパイクには初心者向けのものから上級者向けのものまでさまざまなモデルがあり、見た目はどれも似ているのですがそれぞれ特性が大きく違います。 自分の走りやレベルに合ったスパイクを合わないと速く走れないだけでなく足を痛める可能性もあるため、正しいスパイク選びをすることが大切です。 しかし、どれがどれだかわからない!! ってことで今回は ショートスプリント(100m,200m)におすすめのスパイク をご紹介します。 陸上を始めたばかりの選手の多くはとりあえず100mと200mを専門にしていることでしょう。陸上の花形であるショートスプリントで活躍することは陸上選手として最高の ...

単純なスポーツである陸上競技ですが、よくわからないパーツがあります。 それがレジナスガードやアタッチメントと呼ばれるパーツ。これらはスパイクに土用ピンを付けるために使うパーツなのですが、その必要性や役割とはいったいなんなのでしょう? また、土用ピン(アンツーカピン)とタータン用ピン(平行ピン)の違いも最初はよくわからない。 今回は、基礎知識としてスパイク部品であるこのアタッチメントとピンについてご紹介します。     スパイクのピンは大きく2種類ある 陸上のスパイクピンには大きく2種類あります。 土用ピンとタータン用ピンです。 土用ピンはアンツーカピンとも言われる先端が尖っている長い針のタイプのピン。 タータン用ピンは平行ピンと言われる銀色で先端が平たくなったタイプのピン。 これらのピンは、名前の通り土のグラウンドでしか使えないピンとタータンのグラウンドでしか使えないピ ...

マニアックなアディダスのスパイク、買おうとは思わなくても気になる人も多いはず。 最近はナイキのスパイクを履いている人も増えてきたので、ナイキがある程度行き渡ったら次はアディダスのスパイクが流行るかも知れません。 海外スパイクのざっくりした比較はこちらの記事をご参考下さい。   ザックリ言えば、短距離用スパイクは4種類あります。 アディゼロシリーズは3種類で、頭にアディゼロ(adizero)が付いて、モデル名が続きます。 プライム(PRIME) アクセラレータ(ACCELERATOR) フィネス(FINESSE) あとは初心者向けのスプリントスター(SPRINTSTAR)というモデルがあります。 国内では現行のスプリントスターはみたことないので、たぶんプライム、アクセラレータ、フィネスの3つしか流通していないと思われます。 プライムは短短向けの硬いモデルで、アクセラレータ、フィネス ...

またピンのお話です。 先日アシックスのAS-A(TTP981)という1段平行ピンを紹介しました。 今回は、このアシックスの1段平行ピンが普通の2段平行ピンとどう違うのかと言うお話です。     2段平行ピンと1段平行ピンを比較してみる 見ればわかるその違い。個人的趣味でピンもミズノを使うことが多いのですが、前回紹介したように1段平行ピンだけはアシックスを使っています。 比較にはミズノの2段平行ピンを使っていますが、アシックスでもミズノでも一緒です。 比較したのはこの2種類 パウピラ AS-A(18本)【asics】(TTP981) posted with カエレバ   楽天市場 Amazon Yahooショッピング   MIZUNO二段平行タイプ(16本入) posted with カエレバ   楽天市場 Amazon Yahooショッピング    これの7mmです。長 ...

アシックス・ミズノのスパイクにはいわゆる平行ピンが付いてきますが、ナイキ、アディダス、ニューバランス等の海外メーカーのスパイクを買うとニードルピンがついてくることがあります。 っていうことを以前ご紹介しました 抜けがいいピンが欲しければ中華ニードルピンをアマゾンで買うのがベストだと思いますが、大会や競技場によってはニードルピンの使用が禁止されている場合もあります。 今回は、ニードルピンのような抜けの良さを持つ平行ピン『AS-A(TTP981)』をご紹介します。     アシックスの平行ピンAS-A(TTP981) まずはAS-A(TTP981)とは何か?をご紹介。 早い話が、これです パウピラ AS-A(18本)【asics】(TTP981) posted with カエレバ   楽天市場 Amazon Yahooショッピング   型が『AS-A』となっているアシックス ...

ミズノの中級モデルであるジオシリーズには2019年現在短距離モデルが5つラインナップされています。 短距離向けのスプリントとサイレンサー。 中距離向けのストリークとスプラッシュ。 初心者向けのバーサス。 5つのモデルの内、中距離用のスプラッシュは明らかに見た目が違うのですが、それ以外のスプリント、サイレンサー、ストリーク、バーサスの4つのモデルは違いが非常に分かりにくいと思います。 特にジオサイレンサーとジオバーサスなんて見た目も一緒。 今回は ジオシリーズはどこがどう違うのか 初心者が選ぶときにどこの違いをみて選べばいいのか を中心に、初めてジオシリーズを選ぶときに見た方が良いポイントをご紹介します。         ジオシリーズとは? ミズノのラインナップには 上級者向けの『クロノシリーズ』 中級者向けの『ジオシリーズ』 初心者向けの『シティウス ...

日本を代表するスポーツブランドであり、みんな大好きアシックス。 アシックスと言えば、日本人の足にフィットするシューズをつくるメーカーで、かつては100mのチャンピオンをカール・ルイスと争ったリロイ・バレル(アメリカ)もアシックスのスパイクを履いていました。 そんなアシックスの中級者向けモデルとして部活生に人気モデルが『サイバーブレード』です。 ってことで今回は 中級者向けモデルのド定番『サイバーブレード』をレビュー!! SPブレードとサイバーブレードはアッパー違いなので実質的に同じと考えて大丈夫。 24年モデルではジェットスプリント等も厚底化されてしまい、初心者向けを除くとブレードがアシックス唯一の薄底スパイクとなってしまいました。逆に言えば、ほぼすべてが厚底化する中でも薄底として支持されるだけの理由があるスパイクなんです。 「初めての専用スパイク」から日本選手権までこれ1足でどんなレベル ...