2003年世界陸上パリ大会での末續慎吾さんの男子200mでの銅メダル獲得というのが男子短距離個人種目での日本人選手の最高成績です。 以降、リレー種目では北京五輪とリオ五輪で2位に入るなど、男子短距離界は確実に力を伸ばしています。 その成績や安定感から考えると、今やイギリスやトリニダードトバゴなどと並ぶ短距離強豪国になっていると言えでしょう。 そして2019年現在、サニブラウン、小池、桐生、山縣らを擁する日本短距離界は、その決勝進出にとどまらず個人種目でのメダル獲得までもが現実味を帯びるまでになっています。 今回は 日本人選手の決勝進出と暁の超特急 についてご紹介します。 世陸、五輪での男子日本代表選手がどれだけの成績を残してきたのかという歴史を簡単にご紹介。       日本人選手の決勝進出 陸上以外の競技も含めて、日本人選手が初めてオリンピックの金メダルを手 ...

世界陸上を9月に控えた2019年。 いつもの世界陸上であれば8月開催のため7月は最終調整時期となるのですが、今回はちょっと違う様子。 遅めの5月ごろにシーズンインして、どの選手も6,7月で一度仕上がった感じになっています。代表権がとれた選手は夏休みでリフレッシュして、ドーハに臨む感じ。 ってことで、今季は夏シーズンはありません。 7月が終わると同時にシーズンはほぼ終わりました。 あとは秋に世陸があるだけ。スロースタートのまんま気が付けばシーズンが終わっているのです。 今回は、ドーハを控えた夏シーズンのランキングをご紹介します。 スロースタートだった春シーズンは別でまとめていますのでそちらもご参考下さい。     2019年夏シーズン世界ランキング 2019年は陸上界ではターニングポイントの年になるかもしれません。 2017年にボルトが引退して初めての世界陸上。絶対王者と ...

陸上競技の花形である男子100m。 日本国内でも大いに盛り上がっているこの種目ですが、世界ではどういう状況なのでしょうか? 今回は、 男子100mの現状(2019年版) をご紹介します。 陸上に詳しくない人でも、これさえ知っておけば世陸ドーハに向かう陸上界を楽しめるはず。   世陸ドーハの注目選手はこちらの記事でもご紹介しています また、この記事は春の試合を中心にまとめていますので、 最新のドーハ直前のランキングはこちらです。         男子100mは群雄割拠の新時代!! 男子100mといって誰を思い浮かべるでしょうか? カールルイス、モーリスグリーン、ウサインボルトなど、時代ごとに陸上に興味がなくても名前だけは知っていると言う選手がいるのが男子100mのすごいところ。 しかし、絶対王者ウサイン・ボルトの引退から2年。今誰が強いのかな ...

世界陸上ドーハを控えた2019年春シーズン。 今回の世陸はいつもの8月ではなく9月に開催されるため、例年よりもシーズンインを遅らせている選手も多い感じです。 そんな2019年シーズン序盤、5月までのシーズンランキングと注目ポイントをご紹介します。 序盤なので、男子の100~400mだけです。 2018年の世界ランキングはこちら     2019年春シーズン世界ランキング 100mの2019年世界ランキングは春シーズの段階ではやっぱりアメリカ勢が目立ちます。 200mでもアメリカ勢に勢いがありますが、新星オドゥドゥルがランキングトップ。 400mはもはやアメリカの独壇場。 100m 1. 9.86(+0.9) Noah LYLES (USA) 1. 9.86(+0.9) Christian COLEMAN (USA) 3. 9.94(+0.8) Divine ODUDUR ...

いわゆるインハイ予選が各地で行われる春シーズン。 地域によってその選考プロセスは微妙に違いますが、 都道府県予選→都道府県大会→地区大会→インターハイ っていうパターンが多いと思います。地域によってはいきなり都道府県大会から始まるところもあるそうです。で、多くの選手・学校にとって壁となるのが都道府県大会突破。 各種目の都道府県上位6名に入るのってとっても大変。強豪校が3校あればそれだけで埋まることもあります。 そんな狭き門を通って地区大会(関東、関西、北海道、東北、北信越、東海、近畿、中国、四国大会)に出場できた選手はのツワモノと言えるでしょう。 ブロック大会とも言いますかね。 地区大会に出場する為には都道府県大会で6位に入ること条件です。 同じ6位でも各地区によってレベルにけっこうなバラつきがあります。 今回は、どれくらいの記録を出せば都道府県大会を突破して地区大会に出場出来るのかを調べ ...

東京マラソンの代表を決めるために日本陸連はマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)というやり方を導入しました。 詳しい事はこちらの記事で紹介しています... で、代表となるのは3名なのですが、上位2名はMGC本戦で決まります。 MGC本戦で上位2着に入れず代表内定を取れなかった選手による最終選考となるのが、MGCファイナルチャレンジと言われるレース。 男子は福岡国際マラソン、東京マラソン、びわ湖毎日マラソン。 女子はさいたま国際マラソン、大阪国際女子マラソン、名古屋ウィメンズマラソン。 男女それぞれ3レースあり、このレースを総合して残りの代表1枠を決定します。     MGCファイナルチャレンジの設定記録 非常にややこしいのですが3枠の代表は2枠がMGC、残り1枠がMGCファイナルチャレンジから選ばれます。 MGCファイナルチャレンジで選ばれる選手の基準はこちら 選 ...

MGCシリーズについては別の記事でまとめていますので詳しい事はそちらをご参照ください。   MGCシリーズ終了 長かったMGCシリーズも2019年3月10日のびわ湖毎日と名古屋ウィメンズで終了しました。 シリーズ終了時点でMGC出場権を獲得したのは男子30人、女子14人となり、これでファイナリストは概ね出そろいました。 ワイルドカードは『4月末まで上位2レースの平均記録』などの条件があるため、まだワイルドカードでの出場権獲得者が出る可能性はあります。 MGC出場権獲得者一覧 シリーズ終了時点でのMGCファイナリストをリストアップしました。 男子 選手 所属 MGC要件 PB 村沢明伸 日清食品グループ 北海道マラソン2017 1位(2:14:48) 2:09:47 大迫傑 Nike 第71回福岡国際マラソン 日本人1位 (2:07:19) 2:05:50 (日本記録) 上門大祐 ...

2019年2月26日、IAAFの新しい世界ランキングシステムがローンチされました。     世界ランキングとは? IAAFの世界ランキングはポイント制になっていて、ポイントはIAAFのグローバルカレンダーに基づいて成績、場所、重要性によって決められます。 世陸ドーハ大会の参加資格にはこのポイントランキングは採用されませんが、東京五輪から採用され、ポイントランキング上位者が国の代表になる見通しです。 日本人のラインキングは? 2019年2月末時点です。 日本人で上位に入っている選手はこちら。記載しませんが、競歩の上位は日本人が多くを占めています。 男子 種目 選手 順位 100m 山縣亮太 19位 桐生祥秀 25位 200m 小池祐貴 16位 飯塚翔太 33位 110mH 高山峻野 21位 金井大旺 23位 400mH 安部孝駿 12位 岸本鷹幸 36位 10000m 大 ...

2019年世界室内ツアーで2m35の日本記録を出すなどしてツアー優勝した戸邉直人選手が、4月からJALの所属になると発表されました。 世界陸上ドーハ大会、さらには東京オリンピックでの上位入賞が期待される戸邉直人選手についてご紹介します     戸邉直人選手の略歴 生年月日:1992年3月31日 身長:193か4cm 経歴: 野田市立第二中学校(2004~2006) 専修大学松戸高等学校(2007~2009) 筑波大学(2010~2013) 千葉陸協 つくばツインピークス (安藤財団) JAL 各年代での成績 中学(2004~2006シーズン) 2006年:中三で出場した全中で1m94を跳んで優勝。 高校(2007~2009シーズン) スポーツの名門専修大学松戸高等学校に入学。 2007佐賀IH:1m97で予選落ち(ベスト2m08)。 2008埼玉IH:NMで決勝記録なし ...

知ってるようで知らない陸上競技の世界。 陸上は選手をちょっと知ってるだけで10倍面白くなる!! ってことで、短距離編に続いて第二弾は跳躍編。 跳躍を知っていればもはや陸上通と言っても過言ではないでしょう。 今回も長いので男子のお話です。     跳躍界の情勢 サッカーで言えばゴールキーパー的な、人と違う事がかっこいいみたいな感じがありながらも陸上のなかでは派手な競技。オリンピック・世界陸上共に走幅跳、三段跳、走高跳、棒高跳の4種目が種目として採用されています。 各種目に世界記録を狙える選手がいる!! 実は、現在の跳躍の選手層は非常に厚く、幅跳びを除く3種目では近いうちに世界記録が更新される可能性が高いのです。 走高跳はバーシム、棒高跳はラビレニという超人がいる。 そしてなんといっても三段跳だ。なんと3名もビッグジャンパーが揃っており、アメリカのクリスチャン・テイラーとウ ...

知ってるようで知らない陸上競技の世界。 普通に生活していればボルトくらいは知っていると思います。が、ボルトはもう引退していますのでボルトしか知らないということは陸上選手を1人も知らないということです。 テレビでやっていてもなかなか走らなくて飽きるし黒人ばっかりで誰が誰だかわからないという方も多いはず。 そこで、陸上経験者から観た、これだけ知ってれば陸上通っぽく振る舞える!!っという陸上競技の観方をご紹介。 陸上を10倍楽しく観る方法、それは選手の事を知ることです。 表面的にちょっとだけ知っていればそれだけで十分。その選手の名前や特徴とちょっとしたバックボーンを知っているだけで、今までただなんとなく観ていただけの陸上中継がよりドラマチックになる事うけあい。 織田裕二がなぜあんなに興奮しているのかわからない、あの興奮に付いていけないなんていう人も、これだけ押さえておけば織田裕二ばりの感動と興奮 ...

背面跳のお話 現在の走高跳び界では『背面跳び』が主流です。 高校以上の大会ではほぼすべての選手が背面跳びで跳んでいます。 いまのところ、この背面跳びが理論的に最も効率的だとされているからです。 今ではあたりまえになったこの背面跳びは、1968年までは一般には存在しなかったのです。 という雑学のお話。 昔の走高跳 古くは『はさみ跳び(正面跳び)』という跳び方が一般的でした。 真っ直ぐ助走してきて踏切り、足を大きく振り上げて体をねじってバーを越えるフォーム。 昔はマットがなく砂場に着地していたため、着地は足からになります。 そんなフォームでも2m以上跳んでいたんですから人間ってすごい。しかも土のグランドで。 昔の映像を見ると、芸術的にバーを越えて行きます。背面跳びより見ごたえあるかも。 ベリーロールから背面跳びが誕生 その後、着地のマットが厚くなると体を回すベリーロールが主流になり、オリンピッ ...

世界陸上もオリンピックも開催されない穴のとしだった2018年シーズンも終わりを迎えました。 結果として、屋外の世界記録が2つ(男子マラソンと男子10種)。 室内の世界記録が1つ(男子60m)。 今回は、男子の800mまでと跳躍の各種目のランキングをご紹介します。 2019年の春シーズンランキングもまとめています。 個人的に注目している選手の記事はこちら... 世界陸上ドーハの標準突破者(日本人選手)はこちら 東京オリンピックの標準突破者(日本人選手)はこちら     トラック種目 100m 1. 9.79(-0.3) Christian COLEMAN(USA) 2. 9.87(-0.1) Ronnie BAKER(USA) 3. 9.88(+1.1) Noah LYLES(USA) 4. 9.89(+1.4) Michael RODGERS(USA) 5. 9.91( ...

2019.03.03更新 代表選考のたびに揉めて問題を起こしていたマラソン。 日本陸連は2020年の東京オリンピックの選考ではこの問題を是正するために『MGC』というシステムを導入しました。  日本陸連は、2020年東京オリンピックのマラソンにおいてメダルを獲得するため、これまでの実績と課題を基に、オリンピックに向けた強化とリンクした新たな選考方法を実施します2017年夏から「マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)」をスタートさせ、「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で2枠、「マラソングランドチャンピオンシップファイナルチャレンジ(MGCファイナルチャレンジ)」で1枠(※)を決定します このMGC、わかりやすいようでなんともよくわからないような気もします。MGCが分かるように紹介。     MGCってなんだ? MGCとは簡単に言えば、選 ...