コロナの影響でいろんな大会がなくなっていますが、2021年の室内シーズンは好記録がたくさん出ました。 ってことで今回は 2021年室内の好記録と屋外シーズンの展望まとめ をご紹介。延期になった東京五輪に向けて世界の選手たちはさっそく好記録を連発しています!!     2021年室内シーズンの好記録 男子短距離 男子60m 男子60mではマーセル・ジェイコブス(イタリア)が6秒47でランキングトップ。歴代20位ながら、イタリアの選手がトップになりました。2位はタイロン・ブロメル(アメリカ)が6秒48につけています。 ジェイコブスは世陸ドーハで準決勝どまりだった選手ですが、この走りをみると9秒台が出てもおかしくありません。1994年生まれで27歳となる21年シーズンは最盛期と言える年齢。もしかすると東京五輪で決勝に残るかも? 男子200m 歴代6位と8位がでました。 トップ ...

部活が盛んで『やるスポーツ』としてはそれなりの人口がいるのに『観るスポーツ』としては不人気な陸上競技。 何がダメって、大会にエンタメ性がないのがダメなんですが、野球・サッカーと違って陸上はプロ選手じゃないからしょうがない面もあります。 そんな陸上競技ですが、シーズンチャンピオンを決める『日本グランプリシリーズ』っていうのがあるんです。 ってことで今回は 日本グランプリシリーズってなに? というテーマでご紹介。     年間チャンピオンを決める日本グランプリシリーズ おそらく誰も知らないと思いますが、2018年から日本グランプリシリーズという年間チャンピオン決定シリーズが行われています。正式には『サトウ食品日本グランプリシリーズ』という名称。以下GPシリーズと呼びます。 2021年は15大会が対象の大会で、この大会での記録をポイントに換算して年間の獲得ポイントを競います。 ...

日本選手権室内競技が3/17~18の2日間の日程で行われました。この大会で多くの好記録がうまれましたのでご紹介。     室内日本新6、U20室内日本新1、大会新37、大会タイ2という異常事態!! 毎年大阪で行われていた室内競技の大会が今回は日本選手権と併催されました。 今回の大会では男女それぞれ6種目(60m,60mH,走高跳,棒高跳び,走幅跳,三段跳び)が日本選手権として開催され、6種目で室内日本新が誕生というとんでもないインフレが起こりました。 男女60mHと男子走幅跳で日本新!! 男子60mHでは予選で泉谷選手と金井選手の2人が7秒56の日本新をマークし、決勝でも泉谷選手が7秒50をマークして記録を更新しました。元の日本記録は金井選手が2020年に出した7秒61なので0.1秒もの記録更新です。 【#日本選手権室内】 ◆男子 60mH✨優勝 ...

陸上は記録を競う競技。 一定以上の記録を持っていれば日本選手権に出場することができます。そのラインとなる記録が参加標準記録。毎年行われる日本選手権ですが、延期されたオリンピックイヤーとなった(やるのかわかりませんが)2021年の日本選手権はまたいつもと違った特別なものになるはずです。 ってことで、今回は 第105回日本選手権の標準が発表!! っていうお話です。この記録を上回っていればあなたも超一流!!     第105回日本選手権の参加標準 今回、まぎらわしいことに「参加標準記録」と「申込資格記録」の2つがあります。ざっくり言えば、ターゲットナンバーを超える申し込みがあった場合には申し込み資格記録を持っていても人数制限で出場できないかもしれないというもの。 つまり、申し込みはできるけど人数が多いと参加できないかもしれないのが申し込み資格記録で、2020年まではA標準とB ...

小池選手の9秒98で盛り上がる男子短距離ですが、お隣中国はもっとすごいことになっています。 中国といえば蘇炳添(SU Bingtian、そへいてん)が有名ですが、それに次ぐ第2の男が今回の主役、謝震業(Xie Zhenye、しゃしんぎょう)です。 蘇炳添は100mで9秒91、室内60mでは6秒42の記録を持ち、世陸ロンドンの100mでは決勝に進出して8位入賞を果たした世界のトップ選手。 謝震業選手は100mで9秒97、200mで20秒16がPBだった選手です。いわば、中国のナンバー2。 そんな選手が、ダイヤモンドリーグロンドン大会で衝撃の走りをしました。   謝震業が200mで19秒88!! 小池選手が9秒98を出したダイヤモンドリーグロンドン大会での話です。 サブ種目として行われた200mに謝震業が出場しました。 結果はなんと、19秒88!! 前半はそれほど良い感じではないので ...

大会前からいつになく注目を集めていた2019年の日本選手権。 これは歴史的な大会になるとは思っていましたが、終わってみてもなかなか良い大会だったように思います。 陸上ファンであれば今大会には注目していたかと思いますが、今年は世界陸上イヤー、そして東京五輪前年ということもあって、普段は陸上に興味が薄い人も結構観ていたのではないかと思います。 そんな今大会で起こった出来事をまとめてご紹介します。   今大会の出来事まとめ いろいろあった今大会、出来事をまとめました。 サニブラウン選手が100mと200m2冠 まずはなんといっても男子100mと200mです。 男子100mの歴代10傑のうちの、今大会の決勝には6人が出場しているという、過去に例を見ない超ハイレベルな大会となりました。特に桐生vsサニブラウンの9秒台対決は陸上なんてぜんぜんわからないといいう人でも知っているほどの注目を集め ...

日本選手権真っただ中ですが、アメリカのお話。 日本選手権では一瞬しか放送されなかったマイナー種目である三段跳びですが、海外ではちゃんとした競技として成り立っています。 特にここ数年は超有力選手が複数でてきて、伝説のジャンパージョナサン・エドワーズの18m29という世界記録をいつだれが破るのかと注目されています。 ウィル・クレイが大跳躍!! 三段跳びで最注目の選手といえばクリスチャン・テイラーです。 テイラーは18m21のPBをもち、現在最強であり、世界記録に最も近い選手。 そしてアメリカの2番手はウィリアム・クレイ、ウィル・クレイです。 この選手の五輪と世陸の結果は↓ 大会 年 三段 記録 世陸ロンドン 2017 三段跳2位 17.63 リオ五輪 2016 三段跳2位 17.76 世陸モスクワ 2013 三段跳2位 幅跳3位 17.62 8.12 ちなみにこの時の1位はもちろんテイラー。 ...

2019年6月27日ついに日本選手権が開幕し、さっそく100mの予選と準決勝が行われました。 事前の予想通り、桐生選手やサニブラウン選手、そして小池選手らの有力選手が順当に決勝へ進出。山縣選手の棄権以外には大きな波乱なく準決勝まで終わりました。 そんな100m決勝のスタートリストが発表されましたので、ご紹介します。       100m決勝スタートリスト レーン 選手 所属 準決記録 備考 2  坂井隆一郎 (98)  関西大 10.28 ・学生個人選手権チャンピオン 3  川上 拓也 (95) 大阪ガス 10.24 ・室内60m日本記録保持者(6.54) 4 S・A・ハキーム (99)  フロリダ大 10.05 ・室内60m日本記録保持者(6.54) ・100m日本記録保持者(9.97) 5 桐生祥秀 (95)  日本生命 10.22 ・元100m日本記録保 ...

サニブラウン選手が9.97の日本記録を出したNCAA(全米学生選手権)で、女子100mのすごい記録が出ました。 SHA'CARRI RICHARDSON選手がなんと10秒75。 彼女は2000年3月生まれなのでまだ19歳。 この記録は今季世界最高、世界歴代9位タイ、U20世界記録です。   SHA'CARRI RICHARDSON!!!!! 1️⃣0️⃣:7️⃣5️⃣ WORLD JUNIOR RECORD ✅ WORLD LEADER ✅ COLLEGIATE RECORD ✅ SCHOOL RECORD ✅ pic.twitter.com/n91WHBdCty — NCAA Track & Field ...

陸上の日本選手権が6月27~30日の日程で開催されます。 それに先立ち、日本グランプリシリーズという計14試合ある国内シリーズ戦の第6戦で、日本選手権前では最終戦となる布施スプリントが終了しました。これで国内の主要大会はひと段落。選手はそれぞれ海外に出るなどして日本選手権へ向けた最終調整にはいります。 6月はじめの段階での日本ランキングとそれを参考にした2019年日本選手権の展望・みどころをご紹介します。 エントリーはまだ発表されていませんので、ランキング上位者が出場するとは限りません。 エントリー発表されました。山縣選手は棄権です。 タイムテーブルはこちら... 歴代の優勝者一覧は別記事でまとめています... 6/10更新     短距離 短距離はなんといっても男子100m。過去最高の激戦となるでしょう。 男子100m 2日目(6/28金) 世陸ドーハ標準:10.10 ...

陸上の日本選手権の歴代の優勝者を一覧にしてみました。 日本陸連ってなぜだか過去の記録やランキングを全然アピールしないので、集めないと記録が分かりにくい。なんかの利権があるのか、ただ手が足りないのか? その辺の事情はよくわからないので、過去の各種目の優勝者をまとめました。毎年追記していこうかと思います。 あんまり古い記録は興味ないので平成からです。 2018年世界ランキングはこちら   種目を探すのは大変なのですが目次をクリックすればその種目に飛べるはずです。 男子短距離 100m 回数 年度 記録 選手 102 平成30 10"05 山縣亮太 101 平成29 10"05 サニブラウン ハキーム 100 平成28 10"16 ケンブリッジ飛鳥 99 平成27 10"28 高瀬慧 98 平成26 10"22 桐生祥秀 97 平成25 10"11 山縣亮太 96 平成24 10"29 ...

世界リレーが2019年5月11~12日、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で開催されました。私も2日目には現地観戦しまして、それなりに楽しめました。 そんな世界リレーの個人的感想と、世界リレー後、ドーハに向けた展望です。       世界リレー、グダグダはそんなもん 放送は本当に最悪だった 1日目は家でテレビ観戦していました(前半はBS、後半は地上波)。個人的に全然面白くなさそうだと思っていた1日目からゴールデンタイムの地上波で放送するあたり、『今回の世陸にはTBSもけっこう力を入れるのかな?』なんて思いもしました。 結果、放送はグダグダでなぜか1日目の決勝2種目を放送せず(両種目とも日本がメダルを獲得する)、びっくりするくらいダメダメでした。 世界リレーはガチじゃない 放送の質が悪かったこととは別に、世界リレーを世界陸上の前哨戦のように扱ってしまった事もま ...

世界室内ツアーの第5選バーミンガム大会で川上拓也選手(大阪ガス)が日本新記録を更新しました。 (追記:2019年日本選手権でも決勝に残りました。) 川上拓也選手についてご紹介 ベスト:100m10.30(0.0)10.24(+2.0)2019年3月23日に更新 経歴:東海大浦安高校→中央大学→大阪ガス World Indoor Tour バーミンガム大会 6.54で日本室内新でした! 60m今季最後のチャンスをモノにできて良かったです。 うまく100mに繋げられるよう頑張ります。 pic.twitter.com/N1oPUo1AIo — 川上 拓也 (@kawa_880) 2019年2月16日 1995年生まれで、桐生選手や小池祐貴選手と同じ年で、多田選手の1個上。大分インターハイ世代です。 中学時代から桐生選手と争っていた選手で、2014年のアジアジュニアでは10.47の記録で見事優勝し ...

2019年1月26日にアメリカ・ボストンで世界室内ツアー(IAAF World Indoor Tour)が開幕しました。全6戦で、開幕戦のボストン以外はヨーロッパでの開催です。 ちなみに、偶数年に開催されている『世界室内選手権』(IAAF World Indoor Championships)とは別ものです。 日時 開催地 開催国 1/26 ボストン アメリカ 2/ 2 カールスルーエ ドイツ 2/ 6 トルン ポーランド 2/ 8 マドリード スペイン 2/16 バーミンガム イギリス 2/20 ドイツ デュッセルドルフ この大会は男子5種目、女子6種目をツアー形式でポイントを競うもので、各イベントにおいて賞金が出ます。また、2020年に行われる世界室内選手権の出場資格を得ることもできるシリーズでもあります。