元7mジャンパーの教える走り幅跳びシリーズ。今回は『助走距離』について。 幅跳びでは踏み切り時のスピードが記録に直結するため、いかに助走スピードを上げるかというのがひとつのテーマです。一方で、助走はリズムが大切ですのでいくらスピードが速くてもリズムが悪ければ記録は伸びません。 スピードもリズムも最高の状態でちょうど踏み切りができればそれが理想!! ってことで、今回は 幅跳びの助走距離は何メートル?リズムとスピードを両立しよう!! をテーマにご紹介。 ちなみに助走スピードが跳躍距離に大きな影響を与えており、6mなら12秒3くらい、7mなら11秒3くらいの走力があれば跳べることを前に計算しています。   また、助走の技術については別でまとめているのでご参照下さい。     助走距離は何メートル? ザックリと一般論では40m前後の助走距離がちょうどいいとされています ...

元7mジャンパーの管理人が教える幅跳びシリーズ。今回は踏切足についてです。 陸上はほぼ才能の世界なので我流で練習していても行けちゃう人はそれなりの所までは行けるのですが、ちょっとした知識があるだけで劇的に記録が伸びるのもまた陸上競技のおもしろさ。 特に幅跳びは競技人口が多いのに専門知識がほとんど知られていませんので、才能に劣っていても知識とそれに則った技術さえ身につければ県内トップレベルくらいまで目指すこともできます!! ってことで、今回は元7mジャンパーの管理人が教える幅跳びシリーズ。 踏切足は左足がオススメだ!! というテーマで幅跳びのコツをご紹介。踏切足にもどっちがいいとか悪いとかあるんです。これが案外、将来の記録に大きな影響を与えることになるのです。   踏切足はどっちでもいいけど左の方がオススメだぞ 陸上競技は個人競技で、サッカーなどと違って指導者のレベルも高くありませ ...

幅跳び選手としては男子なら6m、女子なら5m跳ぶことが最初の壁です。 この距離が跳べれば高校の県大会出場できたりできなかったりするでしょう。つまり、男子6m女子5mはそれなりのレベルにあります。陸上部であればそのレベルは当然目指すべきなのですが、自分のレベルがもっと低いところにあるであればまずは男子5m女子4mを確実に跳べるように頑張りましょう。 今回は 幅跳びで5m(女子4m)跳ぶために必要なポイント についてご紹介。 当ブログでいつも紹介しているレベルよりワンランク下のレベルのお話ですが、6mを目指す選手でも4m以下のジャンプをしてしまうようであればまずは原点に立ち返って基本的なポイントをちゃんとおさえるようにしましょう。 ちなみに... 6m跳ぶための方法はいろいろとまとめていますのでご参照ください。   5m跳びたければ基本的な動きができるようにしろ!! 幅跳びの5mとい ...

陸上の大会では出場すらできずに失格になる恐ろしいシステムがあります。 それがコール(招集)というもの。 陸上初心者のうちはコール漏れする選手も非常に多く、私もコールのことを知らずにあやうく失格になるところだったこともあります。 また、年に1回くらいは同じチームでコール漏れをするやつもいました... 今回は 招集漏れをしないためのコールまでのルーティン についてご紹介。 大会のときは毎回同じようなルーティンでうごくことで、コール漏れを防止することができます。 招集漏れ、コール漏れという言葉が混在するとややこしいので、ここから先はコール漏れで統一します。     コールを確実にするために まず、『コール』あるいは『招集』と言われる行為はルールで明確に規定されていますので、条文を紹介します。 招集所での参加の除外 5. 第142条4による追加的な処分を受ける際や、招集所に示さ ...

走り幅跳びは『専門種目』のため、短距離よりも高い専門性が求められます。 それにもかかわらず、学校の先生などの指導者には幅跳びが専門という人は少ないため、いざ幅跳びの練習となると専門的な指導が受けられないということもあります。 そのせいもあって「幅跳びの練習のときは砂場をあけてひたすら跳んでいるだけ」という人も多いはず。 私もそうでした。 そもそも短距離と比べて競技人口が少ないので、指導者の数も少ないという構造的な問題を抱えているのがフィールド競技。 しかし、指導者不在の自己流あっても、ポイントを知ってさえいれば幅跳びの記録は伸ばすことができまぁす!! 今回は、これさえ押さえておけば指導者がいなくても質の高い幅跳び練習ができるという 7mジャンパーが教える幅跳びの練習の基本 についてご紹介します。 指導者不在でずっと一人で練習していたのに 都道府県大会レベルでの上位入賞常連 7mジャンパー ...

陸上はタイムや距離がそのまま記録になるので伸び悩むとはっきりわかります。 感覚的に良くてもタイムが伸びないこともあれば、感覚が悪くてタイムも悪いことも。 いままで順調にベストを更新できていたのに、あるときから伸び悩んでしまいそのまま引退の時期を迎えてしまうこともあると思います。 今回は タイムが伸びないときの打開策 についてご紹介。 幅跳びで記録が伸びないときでも同じように打開できるかもしれません。     タイムが伸びないときに打開するには? 陸上競技は基本的には年齢が上がれば記録も上がります。ピークは大学生くらいで、中学高校はグングン伸びるのが普通です。 なかには早熟と言われる中学では全国トップクラスで強い高校に推薦で入ったのに補欠のまま高校生活を終えるという人もいますが、たいていの人は学年が上がるほど記録も上がります。 プラトーは誰にでもある まず、そもそもその伸 ...

陸上は大きく移行期・冬季・試合期の3つに分けることができ、冬季練習の過ごし方次第で試合期(シーズン)の結果が決まるとまで言われます。そんな冬季練習ですが、春の過ごし方まで考えないとシーズンインに失敗して3年生ならそのまま引退なんてことにもなりかねません!! ってことで今回は 【冬季の出口戦略】春にやるべき練習は? についてご紹介。 学生陸上において4~5月の春シーズンは最も重要な時期と言っても過言ではありません。せっかく冬季で走り込んで地力をつけても、それをスピードに変えることができなければ今までの苦労は水の泡。 『冬季』から『シーズン』への切り替え方と春やるべきことについて紹介します!!     3月は試合に向けた準備をする期間!! 冬季練習が大事。そんなことはみんな言ってるんですが、冬季練習をどうやって終わるのか?については誰も教えてくれません。 しかし実際のところ ...

陸上初心者にもいろいろいます。 陸上部に入ったばかりの中学生や高校生、一念発起して趣味で陸上をやってみようという大人。どんな初心者であっても陸上を始めたばかりだと右も左も分からないことかと思います。 部活であれば先輩や先生に聞くも良いのですが、ネット社会の現代、検索して転がっている情報をいろいろ調べられた方が楽でしょう。 ってことで、今回は初心者向けの情報をネットに転がします。 今回ご紹介するのは 初心者が揃えておくべき陸上道具セット です。 スノーボードや自転車を始めようと思ったらネットには初心者セットの情報がたくさん。しかし陸上についてはスパイクとシューズの情報しかありません。 初心者はこれだけ買っておけ!!っていう陸上に必要な道具を一式ご紹介します。 むか~し、大人から始める陸上競技シリーズってのも書いています。そちらには大会の申し込み方とか陸連登録のしかたを書いています。 ...

陸上のシーズンはだいたい4~10月までで、それ以外の時期は移行期や冬季と呼ばれる鍛練期間です。 移行期なんてのはまあ適当に過ごせばいいと思うのですが、12月から2月くらいのいわゆる冬季練習については、どんな練習を積むかによって春先の調子や翌シーズンの記録にけっこう影響があります。特に高校生は4月にインターハイ予選が始まってしまうので、ここでしくじると3年生なら早くも引退です。 ってことで今回は 幅跳び選手の冬季の過ごし方 についてご紹介。 冬季となると短距離選手は300mやらの長い距離を走り込むことが多くなります、はたして跳躍選手にそこまでの心肺機能が必要なのかでしょうか?幅跳び選手特有の冬季の過ごし方についてまとめました。 23年11月更新   冬季練習について考えよう なぜ『冬季練習』と銘打って練習メニューを変える必要があるのでしょう? 寒くてスピードが出ないから 試合がなく ...

専門技術は幅跳びの難しさであり楽しさでもあります。なかでも幅跳びで一番魅力的なのは空中動作だといっても過言ではないでしょう。 空中でバタバタと足を動かす『はさみ跳び』 空中で大きく反る『反り跳び』 この2つの跳び方ができるようになれば幅跳び選手としてワンステップ上の段階に行けるでしょう。しかし、専門的な指導を受けていないと正しい空中動作を身に着けるのは難しいこと。 今回は 幅跳びのテクニック③(空中動作・着地編) をテーマにご紹介します。 反り跳び、はさみ跳び、かがみ跳びの3つを実戦で使ってきた元7mジャンパーである管理人が空中動作と着地の動きについてご紹介。 今回の記事を読んでおけば空中動作を身に着けることができます!! 空中動作ができていないと着地でロスをして数センチ差でライバルに負けてしまうかも!?そんなことが起こらないように、空中動作を正しくとることで、跳躍力を最大限に生かした跳躍 ...

専門技術は幅跳びの難しさであり楽しさでもあります。 どんなに足の速い短距離選手であっても、専門的な技術がないと幅跳びでは平凡な記録しか残せないでしょう。 幅跳び選手を幅跳び選手たらしめているこの専門的なテクニックにはどんなものがあるのでしょうか? 幅跳びにはいろいろな技術(テクニック)があり、その人の跳躍スタイルによっても必要なテクニックは変わってきます。それでも大体共通した考え方と動きがあるものなのです。 今回は 幅跳びのテクニック②(踏み切り編) をテーマにご紹介します。 今回も前回に引き続き幅跳びシリーズ第6回で、第6回のシリーズではこれさえ押さえておけばそれっぽい跳躍ができるはず!っていうテクニックを局面ごとにまとめました。 第6-1回は助走編 第6-2回は踏み切り編 第6-3回は着地編 です。これさえやっておけばたぶん6mを跳べるし、7mも跳べるかもしれません。   ...

専門技術は幅跳びの難しさであり楽しさでもあります。 どんなに足の速い短距離選手であっても、専門的な技術がないと幅跳びでは平凡な記録しか残せないでしょう。 幅跳び選手を幅跳び選手たらしめているこの専門的なテクニックにはどんなものがあるのでしょうか? 幅跳びにはいろいろな技術(テクニック)があり、その人の跳躍スタイルによっても必要なテクニックは変わってきます。それでも大体共通した考え方と動きがあるものなのです。 今回は 幅跳びのテクニック①(助走編) をテーマにご紹介します。 今回は幅跳びシリーズ第6回ですが、ここから3回はこれさえ押さえておけばそれっぽい跳躍ができるはず!っていうテクニックを局面ごとにまとめました。 第6-1回は助走編 第6-2回は踏み切り編 第6-3回は着地編 です。これさえやっておけばたぶん6mを跳べるし、7mも跳べるかもしれません。     ...

幅跳びの練習ってなにをやったらいいのでしょうか? 自分を思い返せば、中学のころはただひたすら毎回全助走で跳んでいましたし、高校に入っても基本的にはそんな感じで練習をしていました。 専門の先生がいたり、伝統的に先輩が練習を教えてくれるような学校でなければ私と同じように『ただひたすら走って跳ぶ』という練習をしている選手は結構いるように思います。 しかし、これだけではある程度のところで頭打ちになります。 ってことで今回は 6m跳ぶための幅跳びの練習方法 についてご紹介。 基本的なことからちょっと専門的なことまで、このページだけ見ておけばある程度の練習が出来るようになるよう、いつものように情報過多な内容でご紹介したいところです。 今回も初心者~中級者、6mを目指す高校生くらいまでのレベルを前提にしています。     技術練習を重視しよう まず、幅跳び選手に一番必要な能力は跳躍技 ...

幅跳びシリーズの第4回。 前回は6mを跳ぶために必要な100mのタイムを調べました。 物理的には12秒38~12秒98で走れば6mを跳べる計算です。 20度の跳び出しであれば12秒38、25度の跳び出しであれば12秒98のスピードがあれば6mを跳ぶことが出来るというわけです。 スピードも大事ではあるものの、跳躍の距離には跳び出しの角度、つまり跳躍の高さが大切というのが前回の結論でした。 しかし高さが大切とはいうものの、踏み切りでの減速はご法度のはず。 今回は 高い跳躍をするためなら減速してもいいのか? について調べてみました。     走り幅跳び、高く跳ぶか?速く跳ぶか? 前回、速く走るよりも高く跳んだほうが記録が良いということがわかった。しかし、遅くなると跳べなくなるのもまた事実。高く跳ぼうとすれば必ず『踏み切りでの減速』という問題が出てきます。 多くの選手は減速を押 ...

第1回『踏み切りが大事編』と第2回『助走の基本編』では幅跳びの基本技術をご紹介しました。今回はもっと基本的な事でありながらいまいちハッキリしない問題。 6mを跳ぶのに必要な走力はどれくらいなのだろうか? 幅跳びをやっている選手であれば誰もが考えたことがあるはず。そして最低限の走力で最大の飛距離を出したいとも考えるはずです。 私の知っている7mジャンパーは全員が11秒台ですし、経験則で考えると6mを跳ぶのには12秒台は必要だと思っています。しかし、本当にそれだけの走力が必要なのでしょうか? 私が初めて7mを跳んだとき、100mの持ち記録は追い風参考で11秒8台でした(試合で100mを計ったのはこの1回だけですが)。 ってことは、もしかしたら12秒台であっても7m跳べるんじゃないかとも思っています。もしかしたら探せば12秒台で7mを跳んでいる選手も見つかるのかもしれません。 今回は 6m、7m ...

陸上にはシーズンがあります。 4~9月を試合期と呼び、陸上ではこの期間にしか試合がないためオフシーズンは退屈な時間を過ごします。新人戦が10月にあったり春季大会が3月にあったりするので厳密なものではありませんが、遅くても10月がシーズン最終戦になると思います。 そして、シーズンからオフシーズンへ切り替わる最初の1カ月(10~11月くらい)のことを『移行期』と呼び、この期間は休養をとって1シーズンで疲れた体をリフレッシュすると同時に冬季練習に向けた準備をする期間とされています。 1カ月もの間、走り込むわけでもなくスピード練習をするわけでもない期間があるのでイマイチ何をすればいいのか分からない... ってことで今回は 【陸上の基本】移行期はどうやって過ごせばいい? をテーマにご紹介!! 強豪校なんかでは伝統的に移行期でやることが決まっていたりしますが、多くの場合は何をすればいいのかよくわからな ...

私も古い人間なのかもしれません。 最近のランニングシャツ、ピッチピチになっている気がするんです。 昔の男子用って首周りと腕回りがダルダルで肩紐も細かったと思うのですが、最近のランニングシャツって首とか腕がとっても狭い。 イメージ的には昔の女子用のような感じで締まっています。 流行りなのか時代の変化なのかわかりませんが、ピッチピチ。 私は背は高いけど細身だったので、昔はユニフォームのサイズはLだったのですが、今はXLでもキツイくらいです。 太った!? てこともあるっていうか、ウエイトやりまくって上半身が大きくなったってのもあるんですけど、それにしてもピチピチ系が増えたと思います。 昔からトップ選手はピチピチ系dしたが、今はそれが誰でも買えるようになった感じです。 今回は、そんなピッチピチになってきているランニングシャツについてのお話です。     ランニングシャツにもいろ ...

陸上の数少ないこだわりポイントであるソックス。 全然気にしていなかったり裸足派の人もいますが、好みの薄さやメーカーがあるという選手も結構います。 今回は、 陸上競技をするときにはどんなソックスがいい? というテーマでご紹介。 ソックスは普通のやつでもいいのですが、やっぱり専用のソックスの方が走りやすい。     ランニングソックスが走りやすい!! 陸上のスパイクは上級モデルであればあるほど薄く軽くなっており、素材も足にぴったりフィットするようになっています。そのため、ソックスも薄いものを選んだほうが良いと思います。 走る用に作られたソックスを『ランニングソックス』といい、薄いだけでなく、滑り止めのゴムがついていたりして走りやすくなっています。 スポーツ用品店のランニングソックスコーナーにいくと、50種類くらいあるんじゃないかってくらいのソックスがぶら下がっています。   ...