【2022年】100m世界ランキング(男女)
【更新】22年シーズン終了
世陸オレゴン大会が東京五輪の延期に伴って1年遅れたため、世陸イヤーとなった2022年。
ボルト引退にと共にジャマイカの時代が終わり、アメリカの時代が始まったかと思われた男子スプリント界ですが、東京五輪ではまさかのヤコブス(イタリア)が優勝。新興勢力が台頭してまさに群雄割拠の時代となっています。
女子ではいまだジャマイカ勢が強いのですが、地元開催となる世陸ではアメリカ勢に注目!!
ちなみに延期によって2年に一度がずれたので2023年には連続して世陸ブダペストが開催予定です。
【2022】男子100mランキング
【シーズン時点のランキング】
順位 | 記録 | 風 | 選手 | 国 | 日にち |
1 | 9.76 (歴代6位タイ) |
+1.4 | Fred KERLEY |
USA | 6/24 |
2 | 9.81 | +1.5 | Trayvon BROMELL |
USA | 6/24 |
3 | 9.85 | +2.0 | Ferdinand OMANYALA |
KEN | 5/7 |
9.85 | +1.8 | Marvin BRACY |
USA | 6/24 | |
9.85 | +1.0 | Yohan BLAKE |
JAM | 6/24 | |
6 | 9.86 | +0.2 | Oblique SEVILLE |
JAM | 6/21 |
6 | 9.86 | +0.7 | Micah WILLIAMS |
USA | 5/27 |
8 | 9.87 | +1.5 | Christian COLEMAN |
USA | 6/24 |
9 | 9.90 | +2.0 | Benjamin AZAMATI |
GHA | 3/25 |
9 | 9.90 | +1.8 | Elijah HALL |
USA | 6/24 |
11 | 9.93 | -1.2 | Reece PRESCOD |
GBR | 5/31 |
11 | 9.91 | +0.8 | Letsile TEBOGO |
BOT | 8/2 |
(管理人的ポイント)
世陸優勝のカーリーがランキングトップ、世陸2位のブレーシーがランキング3位、世陸3位のブロメルがランキング2位と、割と順当なランキングになりました。ドーピング疑惑のあるコールマンは今季微妙で、世陸は6着でランキングも8位。
特に、元々400mが専門だったカーリーが9秒76の世界歴代6位タイをマークし、これでコールマン、ブロメル、カーリーの現役代表3選手が9秒76のPBで並んびました!!
ちなみに歴代は1位ボルト、2位ゲイ、3位ブレイク、4位パウエル、5位ガトリンです。
また、注目は21年に世界歴代8位となる9秒77をマークしたケニアのオムルワです。風に恵まれてはいるものの、今季も9秒85をマークしてランキング3位に入り自力を証明しました。オムルワは1996年生まれでコールマンと同じ年、カーリーの1つ上なだけに、これから数年はライバル関係になりそう。100mでの世界大会優勝もあるかも?
また、アフリカ勢は他にも、ガーナのアザマティ(テキサスA&M大学)が9秒90のNR、ボツワナのテボゴが9秒91のNRをマーク!!2003年6月生まれなのでこの記録はU20の世界記録です。
テボゴは今季9秒96、9秒94もマークしており、ブロメルの従来のU20記録である9秒97を3度上回っています。
【参考】過去の記録
2021ランキング1位はトレイボン・ブロメルの9秒76。
~東京五輪~
予選のプラス通過ラインは10秒12,決勝進出ラインは10秒00。
優勝はヤコブス(9秒80)、2位はカーリー(9秒84)、3位はドグラス(9秒89)。
~世陸ドーハ~
予選のプラス通過ラインは10秒23、決勝進出ラインは10秒11。
優勝はコールマン(9秒76)、2位はガトリン(9秒89)、3位はドグラス(9秒90)。
【2022】女子100mランキング
(世陸直前時点のランキング)
順位 | 記録 | 風 | 選手 | 国 | 日にち |
1 | 10.62 | +0.4 | Shelly-Ann FRASER-PRYCE |
JAM | 8/10 |
2 | 10.71 | +0.4 | Shericka JACKSON |
JAM | 8/10 |
3 | 10.72 | +0.4 | Marie-Josée TA LOU |
CIV | 8/10 |
4 | 10.79 | +0.7 | Elaine THOMPSON-HERAH |
JAM | 5/28 |
5 | 10.81 | +1.7 | Julien ALFRED |
LCA | 5/14 |
+0.5 | Aleia HOBBS |
USA | 6/24 | ||
7 | 10.82 | +0.5 | Melissa JEFFERSON |
USA | 6/24 |
+0.6 | Twanisha TERRY |
USA | 7/30 | ||
9 | 10.83 | +0.8 | Dina ASHER-SMITH |
GBR | 7/17 |
+0.6 | Tamari DAVIS |
USA | 7/30 | ||
11 | 10.85 | +1.3 | Sha’Carri RICHARDSON |
USA | 12-Jun-22 |
(管理人的ポイント)
今季はシェリー・アン・フレイザープライス(ジャマイカ)が最強!!
なんと10秒62、10秒65、10秒67を4回(!!)、10秒70と、今シーズンパフォーパンス上位8番までが全てシェリーアンの記録で埋まっています。続くのはシェリカジャクソンの10秒71。
世陸ではシェリーアンが10秒67の大会新で優勝し、シェリカジャクソンが2着、エライン・トンプソンが3着と表彰台を独占。
ジャマイカ勢はシェリーアンが86年、ジャクソンが94年、トンプソンが92年生まれなのでそろそろピークを過ぎていてもおかしくないのですが、圧倒的な強さでした。
次世代選手として注目なのは、2001年生まれでセントルシア(カリブの島国)のジュリアン・アルフレッド(テキサス大学)です。
10秒81の世界歴代25位の記録をマークし、並み居る強豪に割って入る今シーズン5位となっています。世陸ではテリーとジャクソンに挟まれ走った準決勝でフライング失格!パリ五輪以降はアルフレッドが決勝常連になるかも?
【参考】過去の記録
2021ランキング1位はエライントンプソンの10秒54。
~東京五輪~
予選のプラス通過ラインは11秒21,決勝進出ラインは11秒00。
優勝はエライントンプソン(10秒61)、2位はフレイザープライス(10秒74)、3位はシェリカ・ジャクソン(10秒76)。
ジャマイカ勢が表彰台独占(10秒61は五輪新)。
~世陸ドーハ~
予選のプラス通過ラインは11秒31、決勝進出ラインは11秒1。
優勝はフレイザープライス(10秒7)、2位はアッシャースミス(10秒83)、3位はタルー(10秒87)。
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