【2022】陸上日本選手権100mの過去の予選突破・決勝進出ラインはどれくらい?

陸上知識八百万, 日本選手権

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陸上は『日本選手権』が日本一を決める大会で、この大会が世界選手権代表の最終選考にもなっています。
優勝者が日本一なのはもちろんなのですが、そもそもトップ選手しか出場が許されないこの大会で決勝に残るっていうのは本当にすごいこと。
決勝に残った選手はこの年の日本の8番以内(種目にもよるけど)ということで、決勝進出者は野球で言えばベストナイン、サッカーで言えばベストイレブンと同じでその年の陸上競技を象徴する選手です。

ってことで今回は
日本選手権の過去の100m予選突破・決勝進出ラインはどれくらい?
をテーマにご紹介。

日本選手権は「ナンバーワンしかいらない」がキャッチフレーズになっていますし、誰が優勝するのか?に注目が集まるのは当然です。
しかし、せっかくなので今回はナンバー9、つまりは「準決勝でギリギリ敗退」がどのラインなのかに注目してみます。

 

 

過去大会の男子100mの決勝進出ラインは?

どうやって表にするとわかりやすいか見当がつかないので、とりあえず記録を5年分。
「q+」はタイムで進出。「Q再遅」は着順で進出者のうち一番遅いタイム。18年と17年の準決勝は着順のみで決勝進出でした。
Qとq+は次のラウンドに進出できるので、これと落ちとの間が進出ラインになります。

  2021 2020 2019 2018 2017
  準決勝
(3組2着+2)
準決勝
(2組3着+2)
準決勝
(2組3着+2)
準決勝
(2組4着)
準決勝
(2組4着)
q+
平均(10秒34)
10秒35
(東田 旺洋)
10秒39
(鈴木 涼太)
10秒28
(坂井 隆一郎)
なし なし
Q最遅
平均(10秒35)
10秒30
(小池 祐貴)
10秒37
(竹田 一平)
10秒27
(飯塚 翔太)
10秒46
(九鬼 巧)
10秒36
(高橋 周治)
準決落ち最速
平均(10秒35)
10秒38
(矢橋 寛明)
10秒40
(岩崎 浩太郎)
10秒32
(宮本 大輔)
10秒35
(川上 拓也)
10秒33
(平尾 裕希)
  予選
(7組3着+3)
予選
(6組2着+4)
予選
(6組2着+4)
予選
(6組2着+4)
予選
(6組2着+4)
q+
平均(10秒44)
10秒43
(平野 翔大)
10秒48
(杉本 大騎)
10秒47
(宮城 辰郎)
(松尾 隆雅)
10秒41
(東田 旺洋)
10秒43
(高瀬 慧)
(宮崎 幸辰)
Q最遅
平均(10秒47)
10秒53
(三浦 励央奈)
10秒46
(樋口 陸人)
10秒45
(大久保 公彦)
(宮本 大輔)
10秒47
(矢橋 寛明)
10秒47
(東田 旺洋)
予選落ち最速
平均(10秒46)
10秒44
(瀬尾 英明)
(梶川 颯太)
10秒48
(山下 潤)
10秒50
(遠藤 泰司)
10秒46
(白石 黄良々)
10秒45
(土手 啓史)

陸上はその性質上、組によって遅くてもQがついたりそれよりタイムが良くてもqで拾われないこともあります。
また、5年分だけとはいえ平均をとるとQ,q,落ちの間にはほとんど差がないこともわかります。『陸上は100分の1秒を争う』っていうのはよく言われますが、こうして記録を並べると本当にその時の微妙な差によって明暗が分かれることがわかりますね。

観戦のポイントは予選10秒44と準決勝10秒35にあり!!

過去5年を見ると…
・qで拾われる決勝進出ラインは10秒34
・着順での決勝進出ラインも10秒35
・qで拾われる予選突破ラインは10秒44
・着順での予選突破ラインは10秒47
こういう結果になりました(中央値ではなく平均での算出)。
つまり、『予選では10秒44,準決勝では10秒34で走れるかどうかがひとつのポイントになる』っとか言っておけば通っぽく観戦できると思います。

だれが予選突破してもおかしくない!!は本当にその通り

ちなみに、2022年の申込資格記録(参加標準)は10秒45で、ターゲットナンバー(参加できる人数)は56です。
そして、今回のエントリーリストによれば10秒43の資格記録を持つ選手までが出場資格を得ています
ってことは、予選突破は全員に可能性があるし、一発出れば誰もが決勝進出の可能性があるということ。
わかってはいても、数字をみて考えると本当にすごい大会ですね…

 

 

今回のまとめ

今回は日本選手権男子100mの予選突破と決勝進出の記録がどれくらいか?過去5年の記録から調べてみました。

結論から言えば…
予選突破は10秒44、決勝進出は10秒34くらい
となりますので、観戦の際は特に1組目とかでこのタイムが出るかどうかに注目するとよりハラハラ感が出るはずで、知らない人からしたらかなり通っぽく見えると思います。
ただ、何が起こるかわからないのが陸上競技。
そもそも2022年の参加者は全員が10秒43以上の資格記録を持っていて、予選突破の目安となる10秒44は誰もがマークできる可能性があるのです。

【2022年の結果は?】
予選・準決勝を終えての追記です。
2022年は…

準決勝

q+ 10秒24
桐生 祥秀)
Q最遅 10秒28
伊藤 孝太郎)
準決落ち最速 10秒25
(デーデー・ブルーノ)
予選

q+ 10秒41
(河田 航典)
Q最遅 10秒47
(中村 彰太)
予選落ち最速 10秒42
(遠藤 泰司)
(植本 尚輝)

っという結果になりました。
サニブラウン選手が予選10秒11、準決勝10秒04(世陸標準突破!!)とかなり調子が良く、準決勝では他にも4選手が1台をマークするハイレベルなレースになりました。
その結果、予選10秒27、準決勝10秒25を揃えたデーデー選手と、
前回優勝の多田選手準決勝で敗退。桐生選手もプラス2でギリギリ決勝進出となりました。






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